フィンクス【※この後うつります】 ページ4
「おう、Aー来たぜー」
「いらっしゃい、でも帰ってもいいのよ」
「そう言うなよ、看病しに来たのによ」
「ありがとう、でも帰ってもいいのよ」
「連れねーな、病人は寝るもんだろ。
よっ、あんま軽くねーな」
「死ね、お世辞でも軽いとか言えよな
軽くねーなら下ろせクズ、てか死ね」
「やっぱ鼻声だな....」
帰って欲しい。どうせ私は戦闘種だから重いし(脂肪より筋肉の方が重いのだ)、その割に身長低いし。157cm55kgだからな。
常人が抱えたら数秒でギブアップする。とてもじゃないけどベットまで持ち運ぶなんて不可能だ。
「常人ならな」
「もう、何しにきたのー？」
「看病」
ドサッ
ベットがきしむくらいの高さから降ろされる。
少し痛い.....
「やるならもっと優しく置いてよ、がさつ」
「わりーわりー
なんかすることあるか？」
「無いからじっとしてて」
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「Aー？寝たか？」
「寝た」
「分かった、じゃあキスするな」
「何で？！」
「すると治るだろ？」
「迷信だよ。うつるだけだよ、ちょっ、近いっ」
「A熱あるぞ？うつせば楽に.....」
「共倒れだよ！」
抵抗する元気なんてもうない、気付けばフィンクスが覆い被さってきていて....
「じっとしてろよ」
「んっ」
ちゅっ
「〜〜!!///////」
「おやすみ、A」
「キスしたかっただけでしょ、バーカ」
「ははっ、オレ邪魔そうだから帰るな」
そう言って満足そうに立ち上がり、髪をなでて部屋を出て行こうとするフィンクス。
じっと見ていると何故か急に寂しくなって、思わず服の裾を摘んでしまった。
「どーした？」
「あ、え〜っと、何でもない」
「･････････やっぱ行かねー」
「えっ？なんで？」
「Aが寂しそうな顔してたからよ」
「えっ、そう.....?
ありがとっ....」
「････････」
(A、もっかいキスしていいか？)
(････････死ね)
(ツンデレかよ、可愛いな)
カイト【帰ってほしい訳じゃない】→←クラピカ【無自覚ハプニング】
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作者名：安田 | 作成日時：2013年3月26日 23時
