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二五話 ページ29

前から走ってきたのは、黒尾と木兎だった。


黒尾は研磨の幼なじみで、木兎は赤葦の先輩だ。
心配するのも無理はない。




さっきの出来事を言わなければならない。


でも、私からは言えない。
言いたくない。
だけど、伝えなければならない。

わかってはいるけれど、なかなかその事実を口にすることは出来なかった。


それは私だけではなく、その場を見ていたみんなも同じだった。





『鬼なんだ』






突然誰かがそう言った。




声のした方向に、反射的に顔を向ける。




貴「国見くん・・・」




そこには、国見がいた。

国見は、冷静な声色で続けた。




国「赤葦さんも、孤爪さんも鬼です。茂庭さんと金田一が殺されました。」



一番の悲しみを味わった人物に
残酷な事実を告げさせてしまったことを、申し訳ないと思った。







黒「殺されたとか...何変なこと言ってんだよ。
全く、笑えない冗談だ。」

木「そうだ!!そんな縁起でもない事言ってんじゃねーぞ!」





二人は、当たり前の反応をした。

信じることが出来ないことを言っているのは、みんな分かっていた。

でも、冗談のような出来事は、紛れもない現実だった。






貴「冗談じゃないよ。嘘じゃない...
こんな嘘言っても、何にもならないでしょ?
  信じられないと思う。でも、現実だから。
理科室を見てくればいいよ。自分で確かめればいい。」



2人はなんとも言えない顔をしていた。
私たちの真剣な顔に何かを感じたはずだ。






黒/木「分かった。」



そう言って、二人は出て行ってしまった。
けれど、誰も後を追わなかった。







私たちは、2人にも、他の人にも、現実で起きた出来事を認識して欲しかった。

本当は嘘だと思いたいけど、信じなければならなかった。









気が付くと、24時まで後30分ほど。


次の犠牲者を出さないための話し合いが行われた。

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作品ジャンル:アニメ
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ゆうにゃん11(プロフ) - 実央さん» ありがとうございます!!更新頑張ります。 (2016年3月14日 14時) (レス) id: a050ebb2e9 (このIDを非表示/違反報告)
実央(プロフ) - チャラ男だと思うんだけどな…のやっさんが気づいたなら私もできるはずじゃー!更新頑張ってください! (2016年1月6日 12時) (レス) id: 95679b4124 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうにゃん11(プロフ) - ゆーらんさん» コメントありがとうございます(*´ω`*) (2015年12月4日 22時) (レス) id: f1035b009b (このIDを非表示/違反報告)
ゆーらん - 嘘ぉ!!O.Tってチャラ男じゃないの!? 何だ……!嗚呼えぇもう一回考えよ ノヤっさん……ο(°´д`)ο (2015年10月29日 21時) (レス) id: 5ba950dabe (このIDを非表示/違反報告)
ゆーらん - 面白いです、O.T分かりました!! イニシャルであらわすとか岩ちゃん、 きずかないのかな?? 頑張ってください (2015年10月29日 21時) (レス) id: 5ba950dabe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たお(元ゆうにゃん11) | 作成日時:2014年11月23日 13時

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