十五話 ページ19
俺は今、一人で3階の教室にいる。
何も考えず、足を動かすことに集中していたら、気づいたらここにいた。
銃の感覚や音。
人が倒れる瞬間。
溢れ出す血液。
表情や声。
初めて知った。
一生知りたくはなかった。
一時の焦りで、俺はなんてことをしてしまったんだろう。
残ったのは、罪悪感だけだ。
そんなことを考えていると、あることに気がついた。
赤「っ!!」
俺の手や服には血がついていて、血がついた手には、まだあの拳銃が握られていた。
人を殺した。
俺は人を殺したんだ。
自分が生きるために、命を奪ったんだ。
このゲームで自分が死なないために・・・
ゲームを信じきって、勝手に焦って・・・
最低だ。
俺が死ぬべきだ。
だけど俺には、それをする勇気がない。
誰かにわがままを言う事が出来るとしたら…
もう俺にできることはない。
ひとり涙を流す事しか出来なかった。
赤「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
近くで叫び声が聞こえた。
それは、俺のものだった。
木兎さん、みなさん、ごめんなさい・・・俺もう一緒にバレーできません。
あなたがたにトス・・・上げられないです。
もう会えないです・・・ごめんなさい。
ただ届くはずもない思いを、心の中で呟いた。
あぁ、もしも俺が、鬼じゃなかったなら...
自ら地獄に落ち、絶望を知る。
その瞬間、すべてが消滅する。
ただできることは、自らを責めることのみ・・・
さあ、
次は
誰の番だ?
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ゆうにゃん11(プロフ) - 実央さん» ありがとうございます!!更新頑張ります。 (2016年3月14日 14時) (レス) id: a050ebb2e9 (このIDを非表示/違反報告)
実央(プロフ) - チャラ男だと思うんだけどな…のやっさんが気づいたなら私もできるはずじゃー!更新頑張ってください! (2016年1月6日 12時) (レス) id: 95679b4124 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうにゃん11(プロフ) - ゆーらんさん» コメントありがとうございます(*´ω`*) (2015年12月4日 22時) (レス) id: f1035b009b (このIDを非表示/違反報告)
ゆーらん - 嘘ぉ!!O.Tってチャラ男じゃないの!? 何だ……!嗚呼えぇもう一回考えよ ノヤっさん……ο(°´д`)ο (2015年10月29日 21時) (レス) id: 5ba950dabe (このIDを非表示/違反報告)
ゆーらん - 面白いです、O.T分かりました!! イニシャルであらわすとか岩ちゃん、 きずかないのかな?? 頑張ってください (2015年10月29日 21時) (レス) id: 5ba950dabe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たお(元ゆうにゃん11) | 作成日時:2014年11月23日 13時