【wrwrd】モテ男に振り回されている【zm】 (ページ9)

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８振りページ9

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きっちり鳥井と通りすがりのイケメン(後々考えたらあいつ生徒会の鬱島だった)に呪詛を吐き終えてから教室に入った

自分の席に着けばそれを狙ったかのようにスっと俺席に近寄ってきた影がひとつ
何となく察していた俺は頭を抱えたい思いをしながらキッと睨みを利かせて寄ってきた人物を見る

にま〜と笑ったそいつは案の定鳥井だった

俺の歓迎してないムードに目をぱちくりとさせてまた笑う

「チッス、そう睨まんといてや！」

『…誰のせいだと』

「さぁ、誰やろなあ」

『…』

コイツマジでいつかエルボー決めてやるからな、覚えとけよ
シュークリームの恨みはデカいぞ
というか何故こいつはこんなに俺に関わるんだ
ほら見てみろクラス内の目線、なんであいつなんかが鳥井くんとって目してるよ
こっち見んじゃねぇ！ミジンコ共！

そんな嫌な目線に眉間に皺が寄る

「……チｯ」

『？』

「何見とんねん」

え、なんで鳥井がキレてんの？怖
あああ、鳥井の舌打ちで室内が凍り付いたぞ
お、俺は悪くない

「気ぃ悪いな…ごめんな？晴くん」

『…？いや、お前が謝る必要はないと思うが』

「せ、せやけど、お、俺のせいで晴くんが変な目線で見られとるやん」

『だからなんだ』

「え」

『他人を気にしてやれるほど俺は優しくない、お前は優しいな』

ほんとに優しいっすねー！だからモテんだねー！
俺には無理！俺自己中だから俺以外なんてどうでもいいの！
だけど言われたことは何故かやってしまうんだよねー！雑用係じゃないんだぞ俺は！くそーっ！陽キャ共め！！

そんな内心荒ぶる俺に気付くはずもない鳥井は驚いたように目を見開き絞り出したように声を出した

「…初めて、言われたわ」

『ん？そうか、それは周りの見る目がないだけだろう気にするな』

「…そ、か…そうか！そうかそうか！」

静かになったと思えば急に元気出すじゃんこの人
もしかして白い粉すってる？
あと声でかい！肩組むな！

「やっぱ晴くんはええな〜」

『？？よく分からんが離せ』

「いやや」

『駄々っ子やめろ』

「ええやろ別に〜」

お前は良くても俺は良くないんだよ！
くっこいつホントに着痩せするタイプだろ！
力強すぎシャツ越しに伝わってくる筋肉がえぐいぞ！！

そのうち絞め殺されそうで気が気じゃないんだがっっっ

なんだかこっちをずっと見ていた女子軍から黄色い悲鳴聞こえた気がしたけど気のせいか？

ケッどうせ鳥井くん笑ってる！可愛い〜とかだろ知ってんだよ
このイケメンが！！