【wrwrd】モテ男に振り回されている【zm】 (ページ14)

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１３振りページ14

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「それでどないしたん？」

鬱島の首を締め付けつつニコニコと俺に向き直った鳥井に戦きながらもなんとか質問をする

『か、カバンが何故ここにある』

あと俺のもあるし
俺の質問に対して何を言っているんだと言うような目を向けられた
は？喧嘩なら買うけど？いいのか？死ぬぞ？俺が

「何って今からゲーセン行くからに決まってるやろ！」

えっへんと胸を叩いて告げた言葉を頭の中で復唱する
うん？ゲームセンターに行くのか？

いや待てなんでだよ？

『何故そうなった、午後の授業が』

「まあまあええですやん！昨日行けんかったから今から行こな！」

鳥井の腕の中で既に逝ってしまった鬱島が目に入った
も、もももももしかして断ったら俺もこんなふうに…？
それはダメだいけない！俺の命は何にも変えられないんだ！
鬱島はかえられるけど！

机の下で膝が笑っているのを誤魔化しながら
ひくりと口角があがるのを感じる

『そ、だな、…仕方がないから行ってやる』

「ははーありがたやー」

『ふん！感謝しろ！』

じゃあ早速行こうと立ち上がった際に俺の分のカバンごと肩にかけた鳥井に思う

鬱島そのまま連れていくんだな……

白目剥いて引き摺られていく鬱島の様子に少し可哀相に思ったけどまあいいかと思い直してズンズンと進む鳥井の後を小走りで追いかけた

今日ぐらいは特別にサボってもいいかな

さて皆さん

騒然とした店内の入口に俺は立ち尽くしています
ゲームセンターとはこんなに騒がしいところなのか！！？
機材が沢山あって他のサボりであろう学生がちらほらと遊んでいる
お、俺もここに入るのか…

既に中に入ってしまった2人は慣れた様子だった
くっ、やはり貴様らは陽キャなのか…！

ぐぬぬと入口前で方を肩を震わせていると
店の中から大きい声で鳥井が俺を呼ぶ
その声にはっとして
一瞬躊躇しつつ、ええい、ままよ！と大きく1歩を踏み出した

「なんや晴くんはここ来たことないん？」

『…ない』

「はえ〜、金持ちとか？」

『かねも、…普通の家庭だ』

「へぇ〜、小遣いいくら貰うん」

『……7万程だ』

「嘘やろ小遣い7万？！それもうバイトの給料と同じやろ！」

『？？？？』

アルバイトで貰う料金はそんなに少ないのか？
仕事をしているんだからもっとやってもいいと思うが
ふむ、と考えるが大したことは考えていない

「晴くんは金持ちなんやねぇ」

『？普通の家庭だ』

「んふふ、なんや鈍臭いな〜」

『？！』

とても心外である