手を伸ばされたのは〜熊谷の場合〜 ページ33
？｢俺が運びます。Aの部屋って何処ですか？｣
詩乃｢あれ？Aちゃん寝ちゃったか〜ごめんね熊谷君！私と同じ部屋！206号室！｣
詩乃先輩の声が聞こえる…ごめんなさい…また迷惑掛けちゃった
そう言えば元彼にも迷惑掛けんなって言われたなぁ…あの時から私は何も変わってない。薄れゆく意識の中瞼をそっと閉じた
…
……
………
おでこにひんやりとした何かが触れている。まだ酔いが回ってるせいか視界が歪む。そこに居たのは
『…熊谷…君？』
熊谷｢…起きたか。水飲めるか？｣
心配そうに…でも少し怒ってるのかムッとしたまま私を起こしお水を渡す。
『また迷惑掛けちゃったねごめんね…もう私大丈夫だから！その…皆の所に行ってきなよ』
きっと彼もあの宴会を楽しんでいたのだろう。それなのに私が迷惑を掛けたからきっと怒ってるんだ。熊谷君が少し怖くて声が震えていた
『…ご…ごめんなさ』
熊谷｢もう謝るな｣
部屋に熊谷君の声が響く。謝罪も聞きたくないぐらい私の事嫌いになってしまったのだろうか。段々と視界がぼやけてくる。
『…っ…ｸﾞｽｯ…』
熊谷｢？！お…おい…Aどうした？どこが痛いのか？｣
私のせいで彼に迷惑を掛けているのに熊谷君は優しく背中をさすって私の涙を指ですくう。
『…いっぱい迷惑掛けて…皆に嫌われちゃう…っ』
言葉を詰まらせ零れ落ちる涙が敷かれた布団に染み込んでいく。
熊谷｢…A｣
『っ…？！』
名前を呼ばれた瞬間腕を引かれ熊谷君の胸の中に収まる。びっくりしたせいか涙もピタリと止まる
『…あ…熊谷君』
熊谷｢ん止まった。Aに涙は似合わない｣
両手で優しく頬を撫でニッコリ笑う熊谷君を見て一気に顔に熱が集まる。
熊谷｢沢山泣いたから眠いだろ？いい夢見れるようクマオ君がそばに居てあげるクマ〜｣
茶化すように私を布団に入れ子供のように心地よく眠りへ誘う。それに抗う事が出来ず瞼が徐々に重くなり夢の中へと入った
…
……
熊谷｢ふっ…寝たか｣
俺の横では目元を赤くして眠るAが居た。部屋に行くまでずっと元彼の名前を呼びずっと謝っていたAに少し腹が立った。
でももうそんな悪夢を見ないようにと願いを込めてAのおでこに唇を寄せる。
熊谷｢おやすみA｣
…
……
『熊谷君昨日はありがとう！なんかいい夢見れたの！』
熊谷｢そっかその夢の内容帰りのバスで俺に教えて｣
さり気なく帰りの席順を決める事に成功した熊谷だった
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黒川かぐや(プロフ) - 好きです、……愛してます🥲🥲 沼だ… てか、色んなキャラがいるの嬉しすぎる🫶🏻💕🥹🥹🥲… (7月6日 20時) (
レス) @page50 id: 5ae6456499 (このIDを非表示/違反報告)
ウエサマ(プロフ) - やばいあかん、尊死する (2022年6月5日 8時) (レス) @page30 id: 1442eac3b7 (このIDを非表示/違反報告)
不眠症(プロフ) - 46猫さん» 46猫さんこんばんは〜！🥰尊いなんて…😭素敵な感想をしてくれる46猫さんのおかげです！いつも励みになってます〜☺️また何時でも遊びにいらしてくださいね〜！ (2022年2月15日 0時) (レス) id: d9d7f0fcea (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - あかんよ…この作品が尊すぎるよ…( ；∀；) (2022年2月8日 19時) (レス) @page46 id: d55f453f72 (このIDを非表示/違反報告)
不眠症(プロフ) - 黒猫。さん» 黒猫。さんこんばんは🥰素敵なコメントありがとうございます！最近新刊が発売されたので書きたい意欲が出てしまいました😌またお暇な時遊びにいらしてくださいね☺️ (2022年2月7日 1時) (レス) id: d9d7f0fcea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：humin1315 | 作成日時：2021年9月20日 0時
