No one knows what lies ahead.❸【久々知兵助】 (ページ34)

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久々知side

「ﾍﾟﾗｯ」

久々知君へ

この手紙を読んでいるということはきっともう私はここを出て行ったんだと思います。

私が何かやらかしたり、ケガをしたりしたとき、何かと心配してくれていたこと、とてもうれしかったです。

きっと久々知君はわかってるとは思う、察しているとは思う。

それに彼女さんがいるから、本当は言っても書いてもいけない。けれど、どうしても伝えたくて、後悔したくなくて、ずっと我儘(わがまま)だったけれど、最後にあと一つだけ我儘言わせてください。

忍術学園に来たばかりで迷子になった私を優しく案内してくれたよね。

ドジで池に落ちそうになった時、自分を犠牲にしてまで助けてくれたよね。

一人の私に笑って話しかけてくれたよね。

私はあの時好きになったんだ。

些細な事かもしれないけれど、すごくうれしかった。

ちょっとしたことに気を配れて、優しくて、君と過ごしていくうちにどんどんひかれていったんだ。

私は、ずっと前から、久々知君のことが好きでした。

本当は口で伝えたかった。勇気はあるけどその権利がないから言えなかった。

だからここで伝えることを許してね。

自分勝手でごめんなさい。

もうずっとこの先会うことはないかもしれない。

もしかしたらどこかでまた会うかもしれない。

その時はまた、笑って話したいな笑

幸せになってね。“兵助”ならきっと、この先どんなことがあっても大丈夫！

だから、

頑張ってね。

私からは以上です。

長文失礼いたしました。

Aより.

久々知「ｯ、、、」

「ｶﾁｬｯ」

久々知(首飾り、、。どうして、、なんで、、、ッAは、、、ここを、、、。)

くのいち「っハァ、ハァ、、、」

五年「！」

ユキ「やっぱり、、」

おシゲ「私たちにも手紙がありましゅ、、、。」

トモミ「あ、ごめんなさい、気にしないで読んでてください、笑」

鉢屋「、、、あ、あぁ、、。」

ユキ「、！久々知先輩、首飾り、A先輩からプレゼントされたんですか？」

久々知「、、、たぶん、、。」

ユキ「、、知ってます？首飾りの意味。」