ＮＯ、０１６１ 自分とジブン ページ46
そうして、ゴン達とビノールトの戦いは始まった。
「......あ！ ちょっと待ってよビス姉！」
「ん？ どうしたわさ」
「私は何すればいいの？」
ちゃっかり忘れられているんだけど。
「うーん......。イメトレ、とか？」
「とか！？」
適当すぎる......。なにこれ泣きたい。
「ほら、あそことかいいんじゃない？ 独りになれるし」
「独りて！！」
まさかのぼっち確定。
まぁ仕方ないか。
此処にいても邪魔になるだけだし......。
「じゃあ逝ってきまーす」
「行ってらっ――逝ってきます！？」
「あ、変換ミス。てへぺろ」
「......行ってらっしゃい！」
(Aは本当の答えをまだ知らない)
(自分なりの答えが見つかれば良いのだけれど)
※
隔離された空間に独り。
まるでこの世界に、私一人だけしかいないような感覚に陥る。
五感の一つ「視」を絶つと、新たな発見を知ることが出来た。
優しい風の匂い。
夜空の底知れぬ黒。
岩石の冷たさ。
いつも“見えている”のに分からない。
“見えない”からこそ“見える”。
言っていることは矛盾しているけど。
“強さ”とは何なのだろう。
強かったら何が出来る？
何故強くなろうとするの？
「あーもう分かんない！ 止め止め！」
ゴンとキルアはどうなったんだろう。
きっと二人とも、強くなる為に頑張ってる。
なのに、私がのうのうとしていいわけがない！
「......よし！」
念を練り、自分の分身を作りだす。
目の前には、自分と瓜二つの女の子が現れた。
「......」
当然、ただの念の塊の為何もしゃべらない。
「自分と闘うなんてとってもシュールだなぁ」
苦笑いを浮かべながらも、しっかりと分身の方を見つめた。
「......行くよ！」
地面を強く蹴り、走り出す。
分身は、虚ろな目でじっとこちらを見ていた。
Aは分身の眼前まで迫ると、強烈な殴打を浴びせた。
「......」
分身はそれを紙一重で避けていく。
やがて、分身は後ろに壁と、絶体絶命の状況に立たされた。
チャンスかと思われたが、分身はAの手を右手でがっしりと掴んだ。
「！？」
そして、Aの鳩尾を足蹴りした。
「ぐっ......！」
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 105人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ウル(プロフ) - ふみふみさん» コーラね…気に入らない人もいたよ。まあ仕方ないけどね(苦笑)すごくないよ…まだ新人だし。あ、リクエストのイラスト、明日か明後日に載せるよ。 (2013年8月30日 19時) (
レス) id: 2a11968711 (このIDを非表示/違反報告)
カエルンの3DS - ふみふみさん» フレンドリスト見てみ？ハリセンボンの春菜がいるからww (2013年8月29日 4時) (レス) id: 3bb9d42e20 (このIDを非表示/違反報告)
ふみふみ(プロフ) - カエルンさん» その男の子、失礼だな(-"-)私は知らん不良？の人にブスって言われたｗｗｗ本当のことだから何を今さら言ってるんだろうとか思ったｗｗｗ (2013年8月28日 17時) (レス) id: 3596bb07c6 (このIDを非表示/違反報告)
カエルン(プロフ) - ふみふみさん» ないないw知り合って数分しか経ってない男の子に、ハリセンボンの春菜に似てね？wwって言われてたしww (2013年8月28日 16時) (レス) id: c865eef8a1 (このIDを非表示/違反報告)
ふみふみ(プロフ) - カエルンさん» 超！？えｗｗちょっｗｗｗそんなこと言って本当はすごい美人ってオチでしょ（＾ｕ＾） (2013年8月28日 16時) (レス) id: 3596bb07c6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：２３茶 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/humihumi013/
作成日時：2012年6月8日 18時
