特別編 『誕生日おめでとう！！』 ７月７日と言えば......？ ページ4
今日は、７月７日。
やけに五月蝿い蝉の声に夏だということを嫌でも知らさせられる。
ここ最近大雨の日が続き、今日もまた天気予報で「大雨」だと言っていたが、それを覆すほどの猛暑日だ。
「はぁ〜夏だねぇ〜......」
そうふてぶてしく言うA。
「だなー」
「だねー......」
一方のゴン達は気力を使い果たし、気の無い返事をする。
その態度に腹が立ったAは立ちあがると、側にあった机を力任せに叩いた。
バンッ！と女性が机を全力で叩いても出せそうにない音が鳴る。
その直後、机に亀裂が入り、一瞬にして崩れ落ちた。
もうそれは原型を留めておらず、机のように見えない。
そこにあるのはただの木屑だ。
誰が何と言おうと木屑だ。
「ちょっと！あんた達何でダラダラしてんのよ！情けないったらありゃしない！！」
二人は一瞬青ざめた顔をしたが、いつも彼女がやる行動を考えるといつもの日常の一部となんら変わらなかった。
「しょうがないだろ？暑いんだし。あとA暑苦しい」
「だねー......」
「暑苦しいって何！？つーかゴンさっきから「だねー......」しか言ってねぇよ！」
そろそろ彼女の怒りのボルテージはＭＡＸに到達しそうだ。
自分達の恐ろしい未来を予想し、キルアが口を開いた。
「......んでさ、何？言いたいことがあるんだろ？」
そう聞くと、いつもの平然とした顔に戻った。
どうやら話を聞いてほしかったらしい。
「うん。今日何の日か知ってる？」
「今日？今日何かあったかゴ＿＿＿ンッ！？」
キルアはゴンと言いかけたが、驚きのあまり言葉の末尾が大きく上がった。
「うー......」
そこには......完全に伸びているゴンがいた。
「えぇ！？ゴンどうしたよ！」
近づいて様子を見ると、どうやら暑さにやられたらしい。
「あー......しばらく起きねーなこりゃ」
「......だねー」
「「......」」
「運ぶか」
「そうだね」
仕方ないのでゴンを冷房の入った部屋に運び、寝かせた。
「「......」」
本日二回目の沈黙。
「「あのさ！」」
どちらともこの空気に耐えられなかったのか、話を切り出したが見事にハモってしまった。
「お前が言えよ」
「分かった。さっきの答えは......キルアの誕生日だよ」
「え？俺の？......あ」
「だからさ、はいっ！」
手渡されたのは可愛らしいラッピングに包まれた袋。
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 105人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ウル(プロフ) - ふみふみさん» コーラね…気に入らない人もいたよ。まあ仕方ないけどね(苦笑)すごくないよ…まだ新人だし。あ、リクエストのイラスト、明日か明後日に載せるよ。 (2013年8月30日 19時) (
レス) id: 2a11968711 (このIDを非表示/違反報告)
カエルンの3DS - ふみふみさん» フレンドリスト見てみ？ハリセンボンの春菜がいるからww (2013年8月29日 4時) (レス) id: 3bb9d42e20 (このIDを非表示/違反報告)
ふみふみ(プロフ) - カエルンさん» その男の子、失礼だな(-"-)私は知らん不良？の人にブスって言われたｗｗｗ本当のことだから何を今さら言ってるんだろうとか思ったｗｗｗ (2013年8月28日 17時) (レス) id: 3596bb07c6 (このIDを非表示/違反報告)
カエルン(プロフ) - ふみふみさん» ないないw知り合って数分しか経ってない男の子に、ハリセンボンの春菜に似てね？wwって言われてたしww (2013年8月28日 16時) (レス) id: c865eef8a1 (このIDを非表示/違反報告)
ふみふみ(プロフ) - カエルンさん» 超！？えｗｗちょっｗｗｗそんなこと言って本当はすごい美人ってオチでしょ（＾ｕ＾） (2013年8月28日 16時) (レス) id: 3596bb07c6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：２３茶 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/humihumi013/
作成日時：2012年6月8日 18時
