お や つ の 時 間

４１．映画を見るときの必須は ページ41

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午後１０時、この時に騒ぎは起こった。

「 最終回放送されましたけど見ます？ 」
「 別に見なくてもいいってば 」
「 やばいシーンあったとは聞いたけど 」
「 誰に聞いたの？ 」
「 チソンに 」

あーマジか。あのかわいい子あんなシーン見ちゃったんだ。そのシーンがあるドラマは彼氏であるソンガンオッパと私が出演する“わかっていても”というNetflixオリジナルドラマだった。随分前に二人で雑誌の撮影をしてからもしかしたらドラマがあるのかもしれないなどとネット上にてウワサをされていた為に一話目からの注目度はとても高かったため、大いなる人気作品として最初からあちこちに広告が出回っていた。まあキスシーンだけじゃなくそういうシーンがちらほらあるからメンバーには絶対に見るなと言っておいたが今日でその最終回が放送されたからと一気見するかしないかを決める会議をメンバー達がしているのをどうにか中止させようと妨害している最中だ。

だけどメンバー達は言い出したら頑固でとても厄介なことを知っているからもう自分が折れないと駄目だってことは分かっていた。今のうちに手を引いてくれたりしてくれたらいいのになーなんて思いながら一番アツくなっているドヨンくんの熱心な説得に心を打たれるメンバー達を見ていたらもう諦めようと思えた。

「 別に見てもいいけどゴタゴタ言わないでよ？ 」
「 はーい！俺たちは勝手に見とくんでお構いなく〜 」

そう言った生意気なヘチャンがウィンクしてコーラを飲みながらリモコンを慣れたように操作し再生する。

「 おれ見たくない… 」
「 うんうん見なくていいんだよ 」

不満そうな顔をして私に抱き着きながらテレビを見るのを避けるジョンウくんは私を見ていつもよりも甘えてきた。それが可愛くて優しく目をなぞって赤ちゃんを寝かせるみたいに背中をトントンと軽く叩いて首元で寝息をすこし擽ったく感じていた。今でも落ち着いたシーンでもあるのにいつも通りとても喧しいメンバー達は“こいつは悪い奴だジェオンという奴は！！”とか“だめ！そんな可愛く笑っちゃダメ！”だなんて前の鑑賞会よりも叫んでるからジョンウくんが起きるのを心配していたらスマホの通知バイブが鳴った。


ジェヒョンくーちゃんの部屋で別の映画見よ
クアいいね 分かった先行ってて







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