お や つ の 時 間

３７．相談相手の強敵さん ページ37

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「 ソンチャナが食べたいやつ買ってきたよ 」
「 さすがヌナ分かってるね 」

一緒にいて楽で練習生時代に仲良くなってからタメ口を許して友達として仲良く話しているけど、滅茶苦茶に可愛いから全く気に触らない。暇なときにヌナなにしてんの〜ってメッセージを送ってくるのが可愛くて他のメンバーにも自慢してしまうほど。彼氏はドラマ撮影で結構忙しそうだし今日も仕事らしい。だから、夜からは練習室に行くつもりでそれまでは暇だし行くとメッセージを送ればソンチャンの元に駆けつけた。

「 彼氏とは順調？ 」
「 普通かな 」

自分で言っといて普通の基準がよく分かっていないけど忙しい中でも意外と頻繁には会えてる方だし、電話もほぼ毎日はしてる。どうしても忙しい日だとしてもお互いが恋しい気持ちは同じようで、睡眠を削ってまで一緒に居ようと二人の時間もちゃんと作れてる。暇さえあれば向こうも電話を掛けてきてくれるし、なんて私は小心者な所が出てしまって自分から電話をかけるのは勇気がいるけど。それに最近の楽しみが私の宿舎の前にはサセンが溜まっているから裏口へ出るとオッパが車で迎えに来てくれていて、私の顔を見た瞬間に小走りをしてまで抱き締められて彼の匂いに包まれるあの瞬間だ。少し前までは芸能人の恋愛を私は肩身が狭そうだとか色々と偏見ばかりだったけど、これもこれでアリだと思いたくなった。この人と出会って人間的な感情を知れた。

本当は彼氏の相談も惚気だってしてみたいけどメンバー達には揶揄われるばかりでハイハイと流されてしまう。まあそれくらいが良いんだろうけど。唯一優しく聞いてくれるのはテンちゃんとソンチャンくらいなんだけど、自分から彼氏が出来たとまだ言えてないしただのグループ内での噂としてなってるくらいだから信じてくれないのも普通なのかな。




sn side


ヌナはあの人と出逢ってからすごく変わった。前までは無表情でさえ儚さを感じるような横顔であったのに最近は更に目がキラキラと輝いて毎日を大切に幸せに生きられてるみたい。昔からヌナのその横顔がすごく好きで、すごく綺麗だからいつも目を奪われていた。伏せた目から長い睫毛でさえ色気を感じるようになる頃までヌナを見ていたのに。人が言う、誰かのものだから欲しくなる。この意味が僕には分かっていなかったけど今は分かるようになってしまったようだった。



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