19.まだ慣れないアルコール ページ19
js
慣れてないアルコールのせいで頭が朦朧とする。お酒は少ししか飲んでいないはずなのに度数が高かったのかな、あーいまヌナの上に跨ってるんだっけ、今までが台無しだなあ、まあもう後には引き返せないかな、酔ってたらこんなことしないしな、どうしようかな、
と温い感情に任せれば少し怖がりつつ甘く蕩けてるようなヌナの、いや、女の表情に興奮した。小さいのにぷっくりとした弾力のある唇に吸いついた。想像通りすごく柔らかくて弾力があって、気持ちよくて、心地好くて後のことを考えるけどただ頭が回らなくてヌナを好きだ思う気持ちが一気にたくさん溢れて気持ち良いはずなのにすごく辛くて、苦しくて、痛かった。
ヌナが僕を可愛がってくれる時も、いい子だよ、よくやったね、お疲れさまと頭を優しく撫でてくれる時も好きだった。もちろん僕だけを可愛がるわけじゃないのは分かっていたけど見る度に気に食わなくなり思った以上に欲が増えてしまったのである。それは年を取るにつれて、ヌナと過ごす時間がどんどん少なくなるにつれて、あっという間に欲は増えていった。ヌナの限られた休暇や時間の中でジェミンヒョンを真っ先に優先していることを知った時は悔しかった。だけどあの二人の関係性や空気感や纏う甘さに僕は追いつけなくて見るのも聞くのも辛かった。出来るだけ見ないように、聞かないように避けているときに限ってヌナは僕を追いかけてくる。僕が好きなヌナも僕の嫌いなヌナも結局は逃れなかった、大きな罠だったみたい。
「 チソンア 」
ヌナが僕の名前を呼ぶ声が脳の隙間から聞こえて正直ハッとした。ヌナを泣かせたんじゃないかと、自分がこんなことをしたからこの先もう仲良く話すことも出来ないんじゃないかと不安でヌナの顔を見れない。目も合わせられなくて、息をするのが苦しい。
「 泣かないで 」
一気に目元が熱くなった。泣いてないはずなのにヌナには僕が泣いてるように思ったみたい。心が苦しいままのキスをして、愛撫でる僕の手から気づいたのかもしれない。それでもヌナからしたら大逸れた事をしたわけじゃなかったみたい。優しい温かいヌナの手と表情にどんどん胸の痛みが緩み始めていく。
「 君は私だけを好きでいればいいよ 」
そう言って優しく頭を撫でたヌナは僕の唇を食べる。凄く甘かった。いちごに練乳をかけたみたいに甘くてたまに酸っぱくて、それがたまらなかった。
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ついにドロドロ話始まりま〜す!
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ちょこりたん(プロフ) - Ronnyさん» ですよね!!!それに最近人気ですし知ってる子も多いかと思って登場させてみました!!感激していただき嬉しいです!これからも優しい目でお見守りください( т_т ) (2021年4月18日 9時) (レス) id: 5933786ca4 (このIDを非表示/違反報告)
Ronny(プロフ) - ソンガンくーーーーん!!!アアアアアスキ!!ソンガン君が登場する小説ほとんどないので感激です!! (2021年3月31日 0時) (レス) id: d499d51969 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこりたん(プロフ) - おまめさん» コメントありがとうございます泣どうしてもアイドルじゃない人とクアちゃんを書きたかったんです..読者さんはソンガンさんが出てくることによってどう思うか心配でしたのでこのコメントを頂けて安心しました!これからもご愛読ください! (2021年2月11日 9時) (レス) id: 5933786ca4 (このIDを非表示/違反報告)
おまめ(プロフ) - ソンガンさん出てくるの最高です!! (2021年2月10日 23時) (レス) id: e449d9e1dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこりたん | 作成日時:2020年4月28日 20時