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次の日、朝飯を食いに行くと、ルイスさんがいた。
でっかい声がフロア中、下手すればほかの階まで響いて、分かりやすかった。わかる必要は無いんだけど。
「あ、管理人さんだ！おはようございます！」
「おはようございます。」
鼓膜破れるんじゃないかってくらいバカでっかい声に！必要最低限の声量で返す。
北斗は苦笑して、大我の方はルイスさんと話し中。いつの間に手懐けたんだ？
「はい。食べたら感想教えて。」
そういう言葉と共に出てきたのはサンドウィッチ。
目玉焼きとトーストの出現率は高いけど、絶対に2日連続で出てくることは無い。
多分今日は、新作の試作品ができたのかな。
「ん、美味い。」
具はほとんど普通のものと同じ。でもどこか違っていて、これは、
「ドレッシング？」
「うん。正解。手作りのにしたんだけど、どう？」
「美味い。野菜の味もしっかり出てるし、問題ないと思う。」
しっかり感想を言ったら、よかった、という言葉を残してメニューを書き換えに行ってしまった。
大我は相変わらずホールの準備で忙しそうだから、残ったのはルイスさんと俺。
なんか気まずくて、サンドウィッチを口に押し込むと早々に席を立った。
「あ、ねえ待って。」
ガシッと腕を掴んだのは、見なくても分かる。ルイスさん。
「なんですか？」
半ば感じ悪い返しになってしまって、ルイスさんが一瞬バツの悪そうな顔をしたような。
「あの、今度、ご飯、行きましょ！」
いちいち呼び止めてそれかよ、と思うけど、なんでこいつと行かなきゃいけないんだ？
暇なのって、こういう時困る。断る理由もない俺は、仕方なく飯の予定をたてた。
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作者名：白ヤギさん | 作成日時：2021年1月29日 17時
