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「だぁぁ！腹減った。北斗ご飯ちょうだい。」
結局おやつの時間は越して、自分で作る気力もなくした俺は2階に入り浸ってる。
「こーちおじいちゃんじゃん。」
「うるせえ。昼食ってねえんだよ。」
無駄口を叩きながら仕事するくそ坊ちゃんは店員としてどうかと思う。
「なに？昼寝でもしてたの？」
北斗までバカにするし。
「内見の人来たの。ソファで横になってたら時間になってたから食えてないだけ。」
「それを昼寝って言うんだよ。」
呆れたような言い方で正論言ってくるのも気に入らねえ。
「どうだった？内見の人。どんな人？」
興味津々といったふうに聞いてくる坊ちゃんには悪いけど、あんまりいい印象は伝えられなさそうだな。
とりあえず思ったことと、それから美容室をやるらしいことを伝えた。
本人からは聞いてないけど、資料に書いてあった。
「そっかー、じゃあ人見知りっぽいのか、仲良く出来るかな。」
「まあ、いいでしょ。いざとなったら樹に頼めば。」
この時俺は、うるさくないしまあマシか、と思っていたのだけれど、それは全くの思い違いだったらしい。
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作者名：白ヤギさん | 作成日時：2021年1月29日 17時
