夢－yume－ (ページ33)

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「こーち、好きだよ。今もずっと、大好きだよ。」

「…え、、？」

「大好き。嫌いになんてなってない。」

抱きしめられてるからか、ダイレクトに伝わってくる振動がくすぐったい。

……嫌いじゃない？

「それじゃ、好き同士…？」

「うん。大好き。愛してるよ。」

一度体を離して、まっすぐに目を見つめて言ってくれる。

夢ではないけど、まだ信じられなくて。

でも、嬉しくて。

知らないうちに、目の前が滲んできて。

「こーち、泣かないでよ、…」

眉毛をハの形にして見つめてくる目は、愛おしいという言葉をそのまま表しているようで。

「こーち、付き合ってください。」

「……はい。、」

よろしくね、と笑うジェシーはきれいで、かっこよくて、…大好きだ。

「……俺、こーちに嫌いって思わせるようなことしてたかな？」

また眉がハの字だ。

「あ、……この頃避けられてなかった？」

「あ、そっか。樹に聞いて、」

「…何を？」

ジェシーともいつか終わるとだ思っていたことだったら嫌だな、と思って。

「恋人いるって、…他にもなんかあんの？」

「あーなんでもない。」

…そんなことは、またその時になったら話せばいい。

とりあえずは樹のとこに行って、個人情報流出だと言おう。

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