夢－yume－ (ページ4)

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ふ、と目を開けたら時計は14:26を表示していて。

…やっべえ、寝過ごした。

やっとかなきゃいけないことは一通り終わらせといたはずだけど、昼飯食ってねえ。

カップ麺なら食えるかな、と思ったけど、昨日で食べ終えていたらしい。

もともとあんまり食べないからストックも少ないのだ。

大我のとこに行くも、たぶん混んでて30分じゃ終わらない。

仕方ない、内見終わったらゆっくり食うか。

早く終わるといいな、なんて考えて、お茶の準備を始めた。

コンコン、とドアを叩く音に、慌てて手を拭いてドアを開ける。

そこにはいつもの人と、背の高い、外国の雰囲気がある若い男の人がいた。

「こんにちは。管理人の高地です。」

とりあえず挨拶をするけど、内見の人はじっとこちらを見て動かない。

俺なんか間違えたかな、と思っていると、不動産屋さんが内見のルイス･ジェシーさんです、と説明する。

ルイスさんは慌てて自己紹介を始めた。

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「ここが3階です。日当たりがいいですよ。」

駅から遠いボロボロのビルなんて、言うことはあんまりない。

「2階にカフェがあります。1階は空きテナントで、地下はバーになっています。」

取り敢えずこのビルのこと話して、あとは自由に見てもらう。

そろそろお腹減ってきたから、早めに終わって欲しいな。

「…4階は？」

「あ、4階は管理人室です。俺が住んでます。」

ぼそっと聞かれて、答えてもなんにも反応はない。

…態度悪くね？

不動産屋さんが色々説明した結果、ここにすることにしたらしい。

ぶっちゃけ俺の胃袋の方が気になって半分くらいしか聞いてなかった。

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