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「お待たせ。」
待ち合わせの駅にはまだ来てなくて、少しだけ待っているとこちらへ駆けてくる音が聞こえて。
「いや、今来たとこだし。大丈夫。」
じゃあ行こっか、と隣を歩く。
＿＿手は取らずに。
「店、予約しといたから。」
余計なところには行きたくなくて、少しだけ強引にご飯に誘う。
「ありがとう。」
柔らかく笑うハナに、ふわふわの髪のジェシーヲ思い出して。……流石に失礼だ。
「いらっしゃいませ。」
席について注文して。
なるべくいつも通り、と思うけどできているのかはわからない。
ハナは気づいていて気づかないふりをしてくれているのか、どうにかいつも通り、が保たれているような気がする。
二人での最後の料理かな、と思ってもなんとも感じなかった。
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作者名：白ヤギさん | 作成日時：2021年1月29日 17時
