白いキャンバス (ページ36)

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「じゃあ、忘れ物ないよね？」

「え、ジェシー、弁当！！！」

「あ、忘れてたAHAHA!!」

慌ただしく支度をして、車のキーを持つ。運転は慎太郎だけど。

空は絵に描いたような青い空と白い雲。

絶賛ピクニック日和です。

「やっぱ俺ら晴れ男だね。」

「日頃の行いがいいんだHAHA!!」

「でもこんな日にオフィスに閉じ込められるなんて可哀想だね、みんな。」

有給取ったの正解だったね、と笑えば慎太郎も笑って。

後でみんなに写真送ってあげよっか？って言われたからそれは止めた。俺の慎太郎だもん。俺のカメラロール以外にはいなくていい。

「ひゃーーー！！！！いい天気！！！！」

車からおりると、木漏れ日が綺麗で、木の緑と空の青が明るい。

「あ、あそこじゃない？自転車借りられるとこ！！」

どれにしよっかな〜、と結局普通の自転車にした。ロードバイクだとお弁当持てないから。

「久しぶりだね！こんな自然いっぱいなとこ来るの。」

「そうだね〜」

ゆっくり進んで、並んで自転車をこぐ。

平日だからか、人はそこまで多くないみたい。

「ここ広くない？まだ半分だって！」

地図を見つけて、一息つく。水分補給は大切だから！

「そろそろご飯食べるとこ見つけようよ。」

その言葉で体を起こす。もう11時半。ピクニックのつもりで来たから、どこが原っぱでたべるつもり。

「ここなら広いしいいんじゃない？」

「ほんとだ！近いしね！」

じゃあ行こう！ってまだ自転車に跨る。日差しが眩しくて、目を細めた。

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