白いキャンバス (ページ31)

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forestgreen (青×緑) ページ31

青side

青い空に、白い雲。

給湯室の窓から見える、絵に書いたような青空に、気分が高まる。

慎太郎今日家行っていい?

ついさっき送ったLINEに来た返信に、今日は仕事頑張れそう、って。

…俺がどんだけ樹が好きかってのは、冷やかされなくたって自覚してる。

樹待ってる。

「待ってるなんて、言うんだ。」

「言うわ。…実際待ってるし。」

返事が来るはずのない独り言にきた返事に、思わず肩がビクってして。

「はっ、驚きすぎ。」

はいどいてー、とコーヒーを入れる仕草に、綺麗な手だな、って。

「見すぎ。やりずらい。」

「あっ、ごめ、」

さっと目を逸らして、給湯室から出ていこうとすると、肩をガっと掴まれて壁に追いやられる。

「ん、っふぁ、……」

急に入ってきた生暖かい熱は頭を溶かしてきて。

「ん、ごちそーさん。」

「……樹のバカ。」

このままいると本当に襲われそうで、今度こそ出ていこうとしても、また引き止められる。

「その顔で出ていくな。」

俺がどっか行くから、と樹が出て行って。

「顔赤……」

スマホで見た自分の顔は誰にも見せられるもんじゃなかった。

「樹のバカ。」

樹続きは夜な。

ピロン、と入ったLINEに、また少し、体温が上がったような気がした。

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#228b22

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