橙色さん誕生祭 ページ14
Side.橙
偶然なんか、それともわざとなんか。
どちらにせよ、この作戦を立てた張本人はもうすぐ日付が変わることにきっと気づいてへん。
あー、あと10秒。
9
8
7
6
5
4
3
2
1
ぜろ。
…ほれ、なんも起こらん。
こちらには見向きもせず、画面に表示されてる俺には呪文にしか見えない英数字と記号の羅列とにらめっこ。
時たま紙にメモ書きを走らせては、これまた俺には呪文にしか聞こえない独り言をぶつぶつ喋るだけ。
俺が求めているあの5文字は、きっと今の彼の頭の中には全く浮かんでないんやろう。
つまらん。
一応彼のボディーガードって名目やけどあまりに退屈過ぎて、パソコンの周りに山積みになっている適当な書類を1枚手に取っては、それで折り紙を始めた。
黄「…ふっ。」
目線をパソコンの画面から逸らさずに、何やらニヤニヤしているジュンタくん。
正直気持ち悪い。
橙「どしたん？ 解けた？」
黄「いや、かわええなーと思って。」
…ついに彼は、この意味不明な呪文すら可愛いと思うようになってしまったのか。
これはいよいよ正真正銘気持ち悪い。
橙「頭ええ人の考えることは分からん…。」
黄「は？」
そこで彼は、ようやく画面から目をはなして俺を視界に捉えた。
黄「俺が可愛ええって言うたんは、アキトに対してなんやけど。」
橙「…ジュンタくん、それは男に対して言うセリフちゃう。そんなん俺に言うたらあかん。将来のお嫁さんのために取っときなさい。」
黄「俺の誕生日ん時にプロポーズまがいなことしてきた奴が何言うてんねん。笑」
あぁ、そういえば去年のジュンタくんの誕生日には指輪をプレゼントしたっけ、なんて思い出して、当時のやり取りを思い出して少し恥ずかしくなる。
黄「ちゃーんと分かってんで。分かってる上で、ちょっとイジワルしてみた。笑」
なんやねん、それ。
俺はジュンタくんに遊ばれてたっちゅーことか。
黄「誕生日おめでとう、アキト。」
椅子から立ち上がった彼はスタスタと俺のところまで来て、綺麗にラッピングされた小箱を差し出した。
…まさか？
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彩(プロフ) - 桐じゅんの関係性が好きです！！！他のみんなの関係性も最高でした！！！続き待ってます！ (2022年7月30日 0時) (
レス) @page15 id: aa405bd823 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - ゆいさん» ゆい様、コメントありがとうございます。お返事が大変遅くなり申し訳ありません。作者、JWの王道シンメが大好きなのでそう言って頂けてとても嬉しいです。更新をお待たせしてしまい申し訳ありませんが、今後とも読んで頂けますと幸いです。 (2021年11月2日 19時) (レス) id: 3eb57a9c79 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ツインの関係性にキュンキュンさせて頂きました…！お忙しいとは思いますが、今後も更新楽しみにしております。 (2021年8月18日 19時) (レス) id: 127582e3c7 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - オレンジジャスミンさん» コメントありがとうございます。面白いと言っていただけて大変嬉しいです。今後も頑張りますのでよろしくお願いします。 (2021年5月10日 15時) (レス) id: ecb8c0e0ac (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - 匿名さん» お返事が大変遅くなり誠に申し訳ございません。ご指摘頂きありがとうございます。今後このようなことがないよう気を付けます。ご不快な思いをさせしまっていたら申し訳ございませんでした。 (2021年5月10日 15時) (レス) id: ecb8c0e0ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぃ | 作成日時：2021年5月1日 14時
