この関係 ページ9
｢A君に伝えたい事があるの！｣
彼女は必死に声を張り上げた。
｢なんだよ。バス停に着いてからじゃダメか？｣
俺は問う。
｢今じゃなきゃダメなの！どうしても...伝えたくて...｣
彼女は寂し気な表情を見せながらも、強い眼差しで俺を見つめている。
俺は、怖かった。1人になるのが。彼女がもう、手の届かないところに行ってしまうのではないか。そう思うと、言葉にならない感情が自分の中に残った。
｢それは、本当に大事で、本当に今しかダメなのか？｣
俺は先延ばしにしかならない問を繰り返す。
｢うん。｣
彼女は曲がらない。
俺は、ゆっくりと、彼女に近づいた。
そして、彼女の小柄な体を、そっと抱き寄せる。
彼女は体が完全に硬直している。まあ、予想していた通りの反応だ。
｢俺はお前の言葉を聞くことは出来ない。｣
自分ながらズルいなぁ、と思った。
｢そっか...ありがと｣
何がありがとうだ。気持ちを踏みにじったのは俺じゃないか。
｢よし、帰ろう｣
そう言って、彼女から体を離そうとした瞬間、彼女は力強く俺の背中に手を回した。
｢もう少しだけ、このままでいい？｣
彼女にはとても酷いことをしてしまったんだ。それくらいは良いだろう。
｢ああ｣
夕焼けの中にポツンと残された2人は、この世のものとは思えないほど美しく、そして哀しく輝いていた。
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唯乃 - 狂月ちゃんさん» ちょっと内容が多いかもしれず、チャットと言われてしまうかもしれないので、壊れかけであまり使いたくないけれどログインした携帯でそちらのボードへ伺わせていただきます。 (2018年7月31日 14時) (
レス) id: b7017b0d47 (このIDを非表示/違反報告)
狂月ちゃん(プロフ) - 唯乃さん» え？いいんでしょうか...え？...え？...い、いいの？ (2018年7月30日 23時) (レス) id: 0c08a46611 (このIDを非表示/違反報告)
唯乃 - あの、、私でよろしければイラスト描きましょうか？ガチ目の下手でよろしければ。この作品には容姿が書かれていないので教えてくれたら全力で描かせて頂きます。（≧∇≦） (2018年7月29日 11時) (レス) id: b7017b0d47 (このIDを非表示/違反報告)
狂月ちゃん(プロフ) - 唯乃さん» 小説をみてくださってありがとうございます！期待して頂いたからには頑張らないとですね！改行の使い方ですか！昨日の夜無我夢中で書いてたもので...w 参考にさせて頂きます！ (2018年7月22日 18時) (レス) id: 0c08a46611 (このIDを非表示/違反報告)
唯乃 - とっても面白いですね！続きも期待しています。改行しすぎても見にくいですが、もう少しだけ文を区切った方がいいかもですね。ちょっと3話目のところが見にくいです。応援してます！^ ^ (2018年7月22日 18時) (レス) id: b7017b0d47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狂月ちゃん | 作成日時：2017年4月9日 14時
