谷地家の病弱少女は、人間と吸血鬼のハーフ！？ (ページ10)

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八話ページ10

仁「A、私、バレー部にマネージャーとして入る！！」

『…バレー部…？』

お姉ちゃんがいきなりそう言ってきた。バレー部、月島君が所属していると言っていた。あの日以来、月島君なら信じている。

仁「Aも入るんだよ？」

『…え…？』

は？人間が沢山いる場所で私がマネージャーやらなきゃいけないの？でも、お姉ちゃんが居ないと何をするか分からない。

『…分かった…』

取り敢えず、明日見学してみよう…

『うわ…ここ…不味そうな人ばっかり…』

ココまで不味そうな人が集まっているのは見たことない。むしろ、異常。でも、そんな中でもずば抜けて美味しそうな匂いを放つ月島君。

月「あれ？A？何しに来たの？」

『見学…』

お姉ちゃんは、オレンジ色の髪をふわふわ揺らしている人と黒髪のストレートの人と話していた。

？「ツッキー、練習しよ？あれ？後ろの子誰？」

『ひっ…』

そばかすがある人が月島君に向かって話しかける。私は、後ろに隠れて覗いていた。

月「大丈夫だよ。これは、山口。僕の親友。信じて。」

『…月島君が言うなら…』

月島君は、私にしか聞こえないように話してきた。山口君は私をじっと見つめてくる。

『…谷地 A…宜しく…お願いします…』

山「谷地？谷地さんの姉妹？」

お姉ちゃんを知ってるみたい。と言うよりお姉ちゃんはバレー部に馴染んでいる。

『そう…です…』

山「そっか。宜しくね、Aさん。」

山口君は、手を差し出してきた。それを取るとぶんぶんと振ってきた。

多分、月島君が言うなら山口君を信じてあげてもいい…かな。