谷地家の病弱少女は、人間と吸血鬼のハーフ！？ (ページ6)

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四話ページ6

月島side

山口と離れるとか本当に有り得ない…そんな事を思いながら４組の教室に向かう。僕の席は真ん中の廊下寄り。廊下側の方の子は無口そうでフードを深々と被っている。

月「(隣の子…なんかあるのかな…フードを被って…)」

すると、じっとその子が見てきた。その目は、綺麗なキャラメル色で人形の様な白い肌で。とても、“人間”だとは思えなかった。

月「何か用？」

僕が冷たく言うとビックリしたのか震えながら

『うぇ…？えっと…名前…聞きたくて…その…』
と言ってきた。名前か…

月「僕は、月島蛍。これで十分？」

名乗ると満足したのか机に伏せた。何なんだろう…ヘッドホンを付けて音楽を聞いていると、まるで過呼吸のような荒い息をしていた。

『はぁっ…はぁっ…』

肩をとんとんと叩くとさっきまでのキャラメル色の目は消え失せ、真っ赤な目をしていた。

月「！？」

ビックリして視線を逸らしてもう一回見るとまたキャラメル色の目になっていた。なんだ。見間違えたみたいだ。

月「ねぇ…さっき、真っ赤な目してなかった…？」

『…き、気のせいじゃない？…』

それだけ言うと、また黙ってしまった。僕らは、いや。この全世界の人は知らないだろう。彼女が吸血鬼のハーフであり、生き残りだと。

『…お母…さん…』

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

あはっ、やばいぜよ(笑)

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