谷地家の病弱少女は、人間と吸血鬼のハーフ！？ (ページ40)

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三十八話ページ40

“ヴァンパイアハンターが狙ってる。”

ヴァンパイアの私がぼそりと呟いた。ヴァンパイアハンター？そんなの今居るの？

“アンタは、ホワイトヴァンパイアとブラックヴァンパイアの子供の子供だから、気を付けて。”

ホワイトヴァンパイア？ブラックヴァンパイア？どっちも一緒じゃん。

？「hello？“Ms Yachi”」

！？何で、私の名前を知っている？しかも、コイツ、普通の人間の匂いがしない…まるで、戦い続けている兵士の匂いだ。

？「やぁ、谷地 A。僕は、三毛谷環。君は、変な感じだね。」

『どちら様…？』

そいつは不気味な微笑みを浮かべて銀色の銃を取り出した。

環「珍しいヴァンパイアを狩りに来たんです。」

『！！ヴァンパイアハンター！』

逃げようとするが追いかけられる。遠距離専用の銃が私目掛けて打たれる。

環「あははっ！逃げないでくださいよ！僕、珍しい“グレーヴァンパイア”を見に来ただけですから！」

グレーヴァンパイア！？何それ、見に来ただけで銃を打つ奴いるか！

“カーミラがホワイトヴァンパイアでドラキュラがブラックヴァンパイア。その子供は、ごく稀にグレーヴァンパイアになるの。アンタは、覚醒してないからただのヴァンパイアなの。”

は？！何それ、何で区別なんかあるのさ！！

“うっさいわね、逃げることに集中しなよ。”

私は、逃げて逃げて環と言う男から逃げた。気持ち悪いな…アイツ…

環「あーあ…逃げちゃった…まぁ、谷地仁花は必ず仕留める。」