谷地家の病弱少女は、人間と吸血鬼のハーフ！？ (ページ30)

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二十八話ページ30

熱い、熱い、熱い、熱い。太陽が私の身体を焦がしていく。側には、誰もいない。蛍も赤葦さんもお姉ちゃんも。

『蛍…赤葦…さん…お姉ちゃん…助けて…っ…』

廊下にバタンと倒れた。その間もジリジリと身体を焦がしていく。

月「A～？どこ…って…A！！どうしたの！？…太陽…？」

私の意識は、薄れていく。死んじゃうのかなぁ…。そんなのやだよ…

月島side

月「どうすれば…」

？『Aを助けて。暗い、冷たいところに連れて行って。』

濃いメイクで茶色の髪を片方に結んだ女の人が願っていた。

月「貴方は、誰ですか…？」

？『私は、仁花とAのお母さん。見捨てないで…Aを…どうか、助けて…』

その人は、僕の前から泡が消えるように消えた。暗い、冷たいところ…教室しかない。

月「今から、助けてあげる。見捨てたりなんかしない。」

お姫様抱っこで男子が寝ている部屋に連れていく。そこは、暗い、冷たいところだ。

月「治って…」

Aside

目を開けると、暗くて冷たい教室にいた。きっと、蛍が連れてきてくれたんだ。その時勢い良く開けられるドア。

仁「A！！心配したんだからねぇぇぇ！！！月島が倒れたって教えてくれて！！」

『お姉ちゃん…もう、大丈夫。日光に当たりすぎただけ。』

お姉ちゃんは、ぎゅっと抱きしめてきた。お姉ちゃんの体温が安心させてくれる。

『人間だったらなぁ…』

今さら、何を願うんだろう。でも、本当に人間だったら、良かったのに。人間だったら、好きな人と一緒に出来ることもあるのにな…

『なんで…私だけ…』

苦しい声が教室にこだました…

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文才欲しいェ…

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