ジョジョな彼らの短編小説 (ページ2)

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海の君と海男の君　ブチャラティページ2

君は、魔法や人外なるものを信じているだろうか？俺はそういう話は大好きだ!!!なんなら信じている
いろんな奴等には否定されるが。俺は信じている、

だって俺は人外に恋をしたから

始まりは突拍子もないひょんな出来事、気晴らしに海に出かけた時。
海のほうに背を向けていたら、海のほうから視線を感じたその道のプロなのですぐに分かったが
その視線の相手は

琥珀色の瞳
マドンナブルーの長髪
オイスターホワイトの尾びれ

見たこともないような見た目をした女の子。
まるでその見た目は、童話に出てくるような「人魚姫」だった
俺と目が合った事でひどく驚いた顔で水の中でわたわたしている姿に俺も腰が抜けるかと思った

「君、なまえは？」
驚きと好奇心が俺の頭を埋め尽くす
彼女は話しかけられると思わなかったのか、少し赤らめた顔で
「........A」
小さな声で、だけどしっかり耳に伝わっていく彼女の声が美しかった
流石！海の歌姫とだけあるな
「俺はブローノ・ブチャラティ」
「大丈夫君に危害は与えない」
俺の名前を聞いたからなのか彼女に身の危険が無いことがわかると少し落ち着いたのか
先ほどより少しだけこちらに近づいてきた。
「ブ、チラティ...？」
「....まぁ、いいだろう」
好奇心が勝って俺も少し彼女のもとへ歩いた、少し手を伸ばせば届く距離まで歩み寄った時に
彼女は
「人間って本当に足があるんだね」
「あぁ、これで色んなことができるぞ」
やはり本当に人間ではないことを言うような発言が俺の好奇心をくすぐる

彼女とのおしゃべりをして、だいぶ時間がたった
気付いたらもう夕方。ここに来たのは昼過ぎだから...あぁドルチェを食べるのを忘れていた

「ねぇ...ブティラティ」
「？どうしたA」
少し口元をモゴつかせて彼女は
「また、会いに来てくれない？」
夕日のせいか少し赤くなった顔で目を伏せながら彼女は俺に問う

「あぁもちろんだ、明日にでも会いに行くよ」
「本当！？、私待ってるね。明日のこの時間!!」
「わかった、今からでも会うのが楽しみだ」

俺と彼女は約束を交わした、こうしていくと月日は流れていくもので
この時間のこの日は会えるから会おうという端的な約束を交わして俺たちは会っていた
俺にとってこの時間はかけがえのない大切な時間だった。夕方が俺は毎日楽しみだった