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温度差が10°C ページ11

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そんな波瀾万丈な転入を経たAは迷っていた。




自販機にある缶のコーンポタージュを飲むか、おしるこを飲むか。




A自身は実家特製缶のカレーを飲みたい気分なのだが、自販機には実家特製の飲み物()など置いてある筈がない。



普通の人ならコンポタもおしるこも缶の底に具が残ってしまってむずむずしてしまうがAは違った。



意地でも全て飲み干すのだから。



実家の歴史は長く、上品であった。


しかし、上品であるが故に厳しかったのだ。



何かブランド品を買ってくれば開口一番にまず「市販のものを買ってきなさい!!」と言われるような決して贅沢を許さない家だったのだ。



…話が逸れたがAは10分以上迷っていた。



すると其処へ家入がやって来た。



「…あれ、神崎さん。」


さっきから見かけないと思ったら、と目を見開いた家入に軽く会釈をし、また自販機をにらめっこする。



コミュ障のAにとって二人きりというのはとても辛いシチュエーションな為早く決めて早く去ろうとしているのだ。



そんなAの思いも虚しく家入は絶好のチャンスだと言わんばかりにAに話しかけた。



「神崎さんって何好きなの?」



『…………え、…と、実家お手製缶カレーです』




不思議そうに首をこてん、とかしげたAに家入は悶える。


「(この子は無意識だよな…!?)」



と、とにかく荒ぶる心を落ち着かせつつ家入はAにどんどんと追い討ちをかけていく。



「…あー、いや…その。煙草の銘柄とかさ?そーいうの。」


『煙草…………ですか………。』




ううん、そういうのには疎いので分からないんですよね。と顎に手を添えながら悩むAにおもわず家入は頭を抱えた。




何だこのいい子は……!?!?





守りたい。その存在…………と家入はまたもや頭を抱えた。

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設定タグ:呪術廻戦 , さしす組   
作品ジャンル:恋愛
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ゆっくり - 天才羨ましい、、そっか···神ってマジでいるんだ··· (2022年10月23日 10時) (レス) id: 7a9a52b587 (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - 作者様一言よろしいでしょうか?スゥ貴方は神です!!!!!!(大声)天才です!!!!!!!!!(大声) (2022年8月19日 15時) (レス) @page42 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 森さん» あ"り"がと"う"ござい"ま"す"(号泣)アッ……………あれ、???私ってもしかして東大生だったのですかね???(錯覚)あー、成る程。私は東大生で今とても良い職場に勤めているんですよね(血涙)??ありがとうございます… (2022年7月29日 21時) (レス) id: e716f9f425 (このIDを非表示/違反報告)
- 袋様、語彙力を分けて下さいません???こんな神作品を書けるなんて、さては東大生ですか?! (2022年7月29日 0時) (レス) @page37 id: 16b29645b2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ひめさん» ありがとうございます…!!そんな、……表現の仕方が素晴らしいだなんて………!!(照)これからも張り切って書かせて頂きたいと思います……!!頑張ります〜! (2022年7月16日 22時) (レス) id: e716f9f425 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年2月27日 2時

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