お祭り �� ページ35
2人で並んで8個入りを頼むとハチマキを巻いたおっちゃんがニコニコしながら話しかけてきた。
「おー！いいねぇ美男美女だね1個おまけしちゃうよ」
「おっちゃんサイコー！ありがとうございます！やったな、A」
にか、と笑いながらこちらを見るも私は愛想笑いを返してしまう。
『…あ。うん！やったね』
そんな私を彼は少し訝しんだ様子で見ていたがホカホカのたこ焼きでそれも薄れたようだった。
「…うっま！！」
パクパクと、その細い体のどこに入るのだろうかと心配になるくらい食べ続ける彼。
私の分も半分あげたがそれもあっという間にたいらげそうだ。
――あそこの男の子、かっこいいー
――うわ！確かに背高いね
そんな声が聞こえてきて、嬉しい気持ちの反面またテンションが下がる。
『キヨ、トイレ行ってくる』
「ん、分かった。すぐそこのとこ？」
頷いて、少し早足でその場を離れた。
本当はトイレなんて行きたくなかった。
はー、とため息をひとつついて、とりあえず行って帰ってこようとした。
ぱし、と手を誰かに掴まれる。
――キヨ？どうしたんだろう？
振り返ると知らない大学生だった。２,３人で髪を金色に染めたいかにもといったチャラい感じだ。
『あの、どなたですか』
「君1人？ねえ、遊ぼうよ」
そう言いながらも、ニヤニヤと気持ち悪い視線で体を舐め回すように見られる。
正直、怖い。
でもそれがバレたら相手の思うつぼだと、なるべく強気で淡々と言い返す。
『連れがいるので。離して貰えますか』
「そんなこと言って、今は1人じゃん」
『これから戻るんです…きゃっ!?』
あろう事か、腕をぐいっと引っ張られて誰も居ない路地裏へと連れ込まれそうになる。
空いていた片手で殴ってやろうかとおもったがその腕ももう1人の大学生に掴まれた。
どうしよう
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ふくふく(プロフ) - 佳奈さん» コメントありがとうございます！更新遅れちゃって申し訳ないです、これからまた頑張ります (2019年8月1日 6時) (
レス) id: 2cb58a5535 (このIDを非表示/違反報告)
佳奈(プロフ) - 死にます。マジで。更新頑張ってください！！ (2019年7月23日 10時) (レス) id: 126972c2b9 (このIDを非表示/違反報告)
ふくふく(プロフ) - 碧さん» ありがとうございます！楽しんでもらえて嬉しいです〜！更新頑張りますね (2019年7月4日 21時) (レス) id: 2cb58a5535 (このIDを非表示/違反報告)
碧 - とても面白いです！執筆頑張ってください！ (2019年7月4日 20時) (レス) id: 44684bfe2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふくふく | 作成日時：2016年12月7日 22時
