「命の重さ」(mtms) ページ2
「ねえねえマサイ、"命の重さ"って知ってる?」
モトキは、突然俺にそう問いかけてきた
「いのちのおもさ?」
「そう」
「んー...なんかのお話の題名?」
「ちがうちがう」
優しく微笑みかけるモトキに、胸がトクンとなる。なんて心地良い音なんだろう。
「...人が死んじゃう時に、どうやら数グラム程度軽くなるみたいなんだよ。それが命の重さなんじゃないかって、」
「ふーん」
命の重さ。
一見道徳的なものかと思ったけど、どうやら物理的な話らしい。とくにそういった話に興味があるわけではいけど、だからといって全く無いわけでもなかった。
「それって、人の感情かなにかで、そう感じるだけじゃないの?」
「あくまでそういう話があるだけで、ほんとにあるのかはわかんないよ。まあ都市伝説みたいな感じ」
「そういうのよく知ってるよね、モトキって」
「たまたま小耳に挟んだだけだよ」
話が少し進むと、モトキは読んでいたラノベをテーブルに置き、俺の隣に座ってきた。その時、たまたま本の背表紙が目に入った。
『俺って最強?!創造のカリカチュアー出会いを求める戦士達ー』
...こんなの読みながらモトキはあんな話してたのかよ...
本に向けられる冷ややかな目に気づくモトキは、「あんまり見ないでよっ」っと、苦笑いでマサイの思いにこたえた。
「___っでね、マサイ」
「ん?」
「僕ってこういうの聞くと、ついつい試してみたくなるんだよ」
「....」
「ねえ、マサイ」
「君は僕のためなら、どんなことでもできる?」
一瞬言われることの意味がわからなくて、頭が真っ白になった。
だけど、それも最初のうち。
「ははっ」
「...?」
「モトキ」
「ん」
「俺はお前のためならなんでもできるよ。」
「だからそれはさ、もうちょっとあとになってから確かめよ。」
「.....え」
「だってお前、その調子だと他のことにも目つけそうだし、これから先もっと試したいことが増えるだろ。だからもうちょい先。んー、おじいちゃんになってからとか、まあそれだともうちょいどころか、もっとか...ははっ」
「....」
「ん?どうしたの?モトキ?」
「...ふふ、いや、敵わないなーって」
「...このくらいでへこたれてちゃ、あなたの恋人は勤まらないと思いますが?」
「そうですね、うん、たしかに、」
今更だけど、俺たちってラブラブカップルじゃない?
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urime - リクエストです!一度も書いてないかと思われる、dmmsかzkmsを見てみたいです! (2019年5月8日 17時) (レス) id: 642a539260 (このIDを非表示/違反報告)
もち子 - あま党さん» もちろんです!!ありがとうございます! (2019年5月5日 1時) (レス) id: d3bacf58e0 (このIDを非表示/違反報告)
あま党(プロフ) - もち子さん» リクエストありがとうございます!しかと聞き届きました!(笑)少々遅くなると思いますが待っていただけると幸いです... (2019年5月4日 0時) (レス) id: e10ebb0f6f (このIDを非表示/違反報告)
もち子 - リクエストです!!兄kmsで、マサイが兄クに頑張って攻めるけど、兄クの力に負けちゃって「かわいいな」とか囁かれて結局マサイ受けで果てちゃう…みたいな()すいません語彙力が……ッ (2019年5月3日 2時) (レス) id: d3bacf58e0 (このIDを非表示/違反報告)
しゅがーbitter(プロフ) - あま党さん» ありがとうございます!よろしくお願いします (2019年4月1日 11時) (レス) id: f9060487d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あま党 | 作成日時:2019年3月11日 22時