37 ページ38
訓練室。
秀次が相手をしてくれている。今日の練習は5勝とったら終わりなのだが、今6回やって1回しか勝てていない。
「鉛弾シールド効かないの辛すぎ…ていうか秀次なんでグラスホッパー使ってるのに当てられるの？」
少し考えたあと、「慣れだな」と言われ、とても困惑した。
「でも私不慣れな武器だから仕方ないとこもあるよね、メテオラ使いたいわ」
私のメテオラは改良型だ。範囲を絞る代わりに威力が普通のものの数倍になっている。
うちの隊はみんな新しいものを取り入れている。メテオラだけじゃ追い付けないと思ってグラスホッパーとギムレットを使うことにしたのだ。
「ギムレットは対人用には向かないかもしれないな」
「シールド半無効化できるからそこだけかな」
「じゃあもっと積極的に撃つべきだ。グラスホッパーを使うようになったからって逃げてばかりではダメだ。」
「そっか…！じゃあ次の試合早くやろ！」
「もちろんだ」
このあとペースを上げて、1時間もしないうちに5勝を勝ち取った。
「飲み込みが早い、よく頑張ったな」
「でしょー！…って秀次！ち、近い！」
「褒美だ。黙って貰っておけ」
「んっ…馬鹿っ…！」
秀次にキスをされた。そのことで頭がいっぱいになって何も考えられなくなる。ぼうっとした頭で秀次を見つめる。
「そ、そんな顔で見るんじゃない…」
そっぽを向かれてしまったけれど、繋がれた手はそのままで。
顔がかあっと熱くなる。何これ…
「しゅ、秀次、もっかい…」
何度も唇を重ねる。もう、秀次のことしか考えられない。
私、何かの病気にかかっちゃったのかな
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にゃん | 作成日時：2017年7月23日 11時
