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「望ちゃん！今日はやけにネイバー少ないね」
「油断しない方がいいです。倉石先輩」
「双葉は真面目だなあー」
そのときだった。私たちの前にゲートが発生した。
「一気にやるよ！…って、これ普通のゲートじゃない！下がって！」
「望ちゃ…人型…ネイバー…？」
そうそれは。
見たことがない人型ネイバー。しかも、複数人。
「早速女がいるじゃねえか。1番チビなの連れてくか」
斬撃が、くる。
「双葉！！」
望ちゃんが、シールドを自分のところではなく、狙われた双葉に張った。
その隙を突かれ、他のネイバーが望ちゃんを見えない速さで攻撃した。
「望ちゃん！！！」
敵が強すぎる…！！黒トリガーレベルだ…
「ごめん…トリオン切れそう…しかも、本部への連絡が、繋がらないの！」
えっどういうこと！？
望ちゃんはすぐに緊急脱出してしまった。
隊長を失って途方にくれる。
「双葉も先に緊急脱出して！」
「できません先輩！ここで引き下がるわけには」
「狙われてるのはあなたなの！早く！本部への通信が繋がらないなら、緊急脱出できなくなっても不思議じゃない！早く、増援呼んで！」
「うっ…分かりました。緊急脱出…できない！？」
何でこんなことに…ハッキングでもされてるの？
「まずいわね…」
さっきから攻撃が全く通らない。
双葉の韋駄天で出し抜けるか…
内部通信は使えるみたい。
『双葉、韋駄天使って』
『了解』
指示通り双葉が駆け出す。
「韋駄天…！」
全部読まれてる！？
トリオン切れで換装が解ける双葉。緊急脱出はできなかった。絶望した。
「攫ってくぞ」
「待って」
「んだ？この女も連れてくか？」
「双葉は連れてかないで。私にして」
「いい度胸してるじゃねえか。そのチビは逃してやれ。この女で十分だ」
「双葉、逃げて」
「でも！」
「いいから行きなさい！！」
双葉が遠くに逃げるまで見守る。
「じゃあお前、ついてこい」
「馬鹿じゃないの？炸裂弾！！」
メテオラをめちゃくちゃに撃つ。火力勝負だ。
1人には命中し、残すは1人。
韋駄天みたいな高速斬撃をするこいつ。
「アステロイド！」
間合いを詰められないように撃つ。
ヤバい…！
そう思った瞬間、ザッと体を真っ二つに斬られ、換装が解けた。
マズい。逃げろ私…！
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作者名：にゃん | 作成日時：2017年7月23日 11時
