素直になろうよ【三輪秀次】 (ページ11)

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「はああ…」

「どーしたの倉石」

「いや…なんかさあ…」

三輪隊の隊室でごろごろする私。

米屋と2人でお喋りしてる。

「女子って奈良坂みたいなのが好きなんじゃないの？」

「男の俺に聞くなよ！」

「なんかねー…クラスの女子に、秀次と付き合いたいから手伝って的なこと言われて」

「うわーマジか」

「それでね、やんわり断ったんだ。そしたらなんかめっちゃ圧力かけられて、結局頷いちゃった」

「どーすんのそれ」

「どうしようね。まず秀次ってそういうの興味あんの？」

「そりゃあ秀次だって高校生だからあるだろ！」

「そうなのか…とりあえず何もしないでおくわ。あいつらになんか言われたら適当にごまかす」

「それでいいんじゃね？女子って大変だな」

「ほんとそれ。」

ガチャ、と扉が開いて奈良坂が入ってきた。
いいタイミング。

「ねー奈良坂ー」

「なんだ」

「クラスの女子から言い寄られて良い気分する？」

「…しないな」

「なんだよその一瞬の間は！？」

「やっぱりそうだよね…秀次のこと怒らせちゃいそう。」

「お前…三輪に告白したのか…！？」

「んなわけあるか！！！」