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第十七話 ページ22

んったく、不二の奴。


私が何も分からないのを良いことにからいやがって。


放課後、部活からの帰り道。


私は不二といつも通り、一緒に帰っていた。


不二を見ない様に意識し、昼休みの事について考え事をする。


なぜか物凄く気になるのだ。


·····『恋』なんて単語が聞こえたし。


もしかして、不二が誰かに『恋』してたりして···


···あぁ、もう!ムカつく!


不二に思われる相手の想像をした時

私はイライラとした。


何でこんなにも黒い感情が沸き上がってくるの?


「桐生?」


「え?」


不二が私の肩を揺さぶった瞬間、私はハッとした。


「パ○コ買ってきたんだけど···大丈夫?」


珍しく心配そうな顔をする不二。


「あ、うん···大丈夫」


コイツに無駄な心配かけたくなくて

つい、隠してしまう。


「そう···ならよかった」


安心した様な目をする不二。


私が、彼の思い人相手にならもっと

安心した顔したのだろうか?


胸がチクチクする。



「部活帰りのパ○コも随時慣れたものねー」


いつしか、私達の帰り道にはこれが付き物となっていた。


「大体いつも俺が奢らせるのもね」


「大体いつも負けてるからねw」


こうして、過ごす時間も段々と

彼の思い人に取られて行くのだろうか?

「ぅ···うぅ」


「桐生!?」


泣いていた、訳が分からない。


ただ、泣いてしまった。


「ごめっ、ごめん···っ」


私は近くにあったゴミ箱にゴミを捨てると

走って心配そうにする不二から逃げてしまった。


走り去る途中、心配そうにする不二の顔を思い出した。


···何で、他に好きな人かいるクセに、嫌いな私に

あんなに優しくするの?


アイツの事···分かんないよ。

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設定タグ:テニスの王子様 , 不二周助   
作品ジャンル:恋愛
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ナントリーロード - ふじりんごさん» ふじりんごさん、ありがとうございます!これからもご期待に答えられるよう、頑張らせて頂きます! (2019年8月13日 17時) (レス) id: 69b33ec2b6 (このIDを非表示/違反報告)
ふじりんご(プロフ) - ナントリーロードさん» 変えなくて大丈夫です!不二先輩が「俺」を使用することも知ってるから違和感なく読めるので!!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年8月13日 14時) (レス) id: 42d7d11660 (このIDを非表示/違反報告)
ナントリーロード - もし、一人称を変えて欲しいというご要望があれば、変えさせて頂きますが、無ければ作者の都合上変えない予定ですので、もしそれが不愉快であればこの作品を閲覧しない事をご推奨します。本当にごめんなさい(;;) (2019年8月13日 0時) (レス) id: 69b33ec2b6 (このIDを非表示/違反報告)
ナントリーロード - Masakiさん!ふじりんごさん!ご指摘ありがとうございます!けど原作の方の不二の一人称は俺になっていたのでついそっちで書かせて頂いているんです。すみません! (2019年8月13日 0時) (レス) id: 69b33ec2b6 (このIDを非表示/違反報告)
Masaki(プロフ) - 先にコメントされている方がいらっしゃいますが、不二の一人称は僕ですよ〜わざとそうしているのでしたらすみません(;>_<;) (2019年8月12日 14時) (レス) id: 5cfa2d33ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナントリーロード | 作成日時:2019年8月5日 5時

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