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第十一話 ページ17

「ただいまー」


「お、お邪魔します···」


私はお婆ちゃんに弟妹の晩御飯を頼み、不二家のお家にお邪魔していた。


·····不二の家って、私のおんぼろ一軒家とは大違い、だな。


雨漏りとかすきま風とか全然なさそうだし。←


そんな事を考えていると


「周助、おかえり·····あら?」


不二にとてもよく似た、エプロン姿の綺麗な女性が出てきた。


「母さん。この子は例のミクスドで組んでる子」


「は、初めまして。桐生Aです。不二君にはいつもお世話になってます···!」


お母様·····わ、若々しい!


「まぁ!由美子の占いで当たった子ね。さ、入って入って」





どうやら、不二は事前に友達を晩御飯に連れてくると

お母様に連絡を入れていたらしい。


ただ、来るのが女の子だとは思っていなかったみたいで驚いていた。


「ごめんなさいねぇ、まだ占った由美子は帰って来てなくて」


「い、いえ」


ふと、台所の方を見る。


状況からして今、作ろうとしていた事が伺えた。


「·····あの、よろしければ晩御飯の用意、手伝わせて貰ってもいいでしょうか?」


「え!?」


あ、やっぱり迷惑だったかな?


「あのご迷惑なら「助かるわー、今日は唐揚げで大変だと思ってたのよー」


····心配はいらなかったみたい。



「Aちゃん、上手ね!普段から作ってるの?」


台所には野菜を切る音が二人分響く。


「···えぇ、まぁ。うちは母が多忙でいつも私が作っているんです」


母子家庭、だしね。


「ふぅん、意外だね」


不二がカウンターに座る。


「周助、意外では無いと思うわよ」


お母様はそう言って野菜を切る手を止めて私の手を取った。


「あの···?」


「うん、綺麗な手」


私の手を見てにっこり笑うお母様。


···あか切れや、ささくれがいっぱいの手なのに。


「·····もしかして、働き者の手?」


え···?


「そうよ、ふふっ(周助、いい子を連れてきたわね)」


···?

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設定タグ:テニスの王子様 , 不二周助   
作品ジャンル:恋愛
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ナントリーロード - ふじりんごさん» ふじりんごさん、ありがとうございます!これからもご期待に答えられるよう、頑張らせて頂きます! (2019年8月13日 17時) (レス) id: 69b33ec2b6 (このIDを非表示/違反報告)
ふじりんご(プロフ) - ナントリーロードさん» 変えなくて大丈夫です!不二先輩が「俺」を使用することも知ってるから違和感なく読めるので!!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年8月13日 14時) (レス) id: 42d7d11660 (このIDを非表示/違反報告)
ナントリーロード - もし、一人称を変えて欲しいというご要望があれば、変えさせて頂きますが、無ければ作者の都合上変えない予定ですので、もしそれが不愉快であればこの作品を閲覧しない事をご推奨します。本当にごめんなさい(;;) (2019年8月13日 0時) (レス) id: 69b33ec2b6 (このIDを非表示/違反報告)
ナントリーロード - Masakiさん!ふじりんごさん!ご指摘ありがとうございます!けど原作の方の不二の一人称は俺になっていたのでついそっちで書かせて頂いているんです。すみません! (2019年8月13日 0時) (レス) id: 69b33ec2b6 (このIDを非表示/違反報告)
Masaki(プロフ) - 先にコメントされている方がいらっしゃいますが、不二の一人称は僕ですよ〜わざとそうしているのでしたらすみません(;>_<;) (2019年8月12日 14時) (レス) id: 5cfa2d33ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナントリーロード | 作成日時:2019年8月5日 5時

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