夏油くんを困らせたい

◎ 心配 ページ9

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五条が“傑が可哀想だから飯でも食おう” って言ってとりあえず3人で鍋してんだけどさ。





五条「ねえ。何そんなにケータイと睨めっこしてんの、コイツ」




『……知らん』


『Aから返信帰ってこないとかじゃないの』




夏油「A、なんかあったのかな。もう1時間も返信帰ってきてないんだけど」




五条「飯食ってるとかじゃねーの、それか寝てるとか」




夏油「それがさ。福岡めっちゃたのしい！ってメッセージと共に自撮りが送られてきてから返信帰ってきてないんだ。」



夏油「どっかで酔い潰れてたりしてないかな、あの子」




『うっわ〜〜……それありそう』





五条「でもA、なんだかんだ言って酔っても自我はあるから別に心配いらないんじゃないの。」





夏油「そう信じたいんだけどね、私も。」


でももう22時だからホテルに着いてて欲しいんだけどね。

って言いながら携帯をタップする夏油。もちろんロック画面はAの後ろ姿。





……ロックを解除してもAの画像だった。




それを見た五条は


五条「うっわ。愛が重いわ」



夏油「愛に思いも軽いもあるのかい？」




五条「ていうか傑は 浮気とか考えたことないわけ。Aと付き合ってる間。」




『え、あんの？』




夏油「あるわけないだろ、他の女に言い寄る暇があるなら少しでもAと一緒に居た方が良くないか？」




五条「……こーゆー奴だわコイツ。」


五条「Aはイケメンダイスキだけどな。」





夏油「ちなみにAの言うイケメンってのは誰のことかわかるかい？」



『いやこっわ。こっわ。目笑ってないけど』

夏油の目のハイライトどこ？？マジでどこ？？


五条「Aから電話来てるよ」




夏油「……もしもし」



《もしもし？傑くん？どしたの！ちょー鬼電来てたけど！軽く50件くらい！》


……いやそんなしてたの、電話



夏油「Aは今どこにいるのかな。後ろがザワついてるようだけど。」




《ん〜〜……っとねえ》


《……ゲイバー？》




五条「わかんないわかんない。なんでアイツゲイバーにいんの？どゆこと？」



夏油「……？」

夏油「また飲み歩いてるのかい？」



《……いや？》

《楽しそうだったから入っちゃったみたいな…？》



夏油「23時までにはホテルに帰宅するように、って言ったの覚えてるかな。Aちゃん。」






ﾋｭ､とAの息を吸う声が聞こえた。
……お大事にな。









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