夏油くんを困らせたい (ページ6)

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◎ だぶるぱんちページ6

「んあああづかれた……休憩たいむ……」

またA。

『ったく。ココは寝る場所じゃないっつーの』

「寝不足と二日酔いと腰痛のダブルパンチです、お願いします」

『だと思った。ハイ、これあげる』

さっきコンビニ行った時についでに買ってきたA用のポカリ。

「え……なに……硝子ちゃん……結婚しよ」

『遠慮しとく』

ありがとう～～と死にそうな顔で受け取るA。

『昨日、間に合ったの？夏油んちに2時。』

夏油とAは付き合ってるが同棲してるわけではない。

ただ飲みに行った帰りは夏油が迎えに来るか、夏油の家に帰るっていう約束らしい。

「間に合ってないよ、10分遅刻したら怒られたよ」

『でしょーね。ウケる』

『だから腰痛いわけ？』

「ご察しの通り。」

「10分くらいおまけしてくれたっていーじゃんね！」

『で？首噛まれたと』

「え、なんでわかるの？！？！」

『タートルネックなんて普段着ないじゃん、A』

『キスマか噛み跡かなって』

「なんでもわかっちゃうの、凄」

『Aがわかりやすいだけ』

みて～痛そうでしょ、って言ってタートルネックの首元を少し下げている

首元に思いっきり、人間の歯型。

『うっわ痛そ。それあざになるやつだねえ』

「治してよ～」

『え？嫌です。夏油は数日間残ってるから跡が良いんでしょ。それ私が治したらきっとまた噛まれるだけだよ』

「なるほどね……」

『ほら、充分休憩したでしょ。仕事戻れ』

「は～～い……ナナミンに怒られそうだし行ってきます」

しょんぼりしながら帰っていくA。

「あ、ポカリありがとう！」

『はーい』

Aが同棲を嫌がる理由。
夏油と泊まると夏油が何から何までやってくれるのでこの人と暮らしたら自分が何も出来なくなるのではないか、と不安になるかららしい。

……A、その通りだよ。

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