まだ好きだから

◎ 嫉妬 ページ16

陸 side









壱馬「 あ〜〜 やっと終わった 」









『 なかなか手強かったね 。あの人。笑 』









壱馬「 陸さんから離れなかったっすもんねー。すげえな。」








さっきの酔っ払いの子を介護して タクシーに乗せて帰らせたとこ。





なかなか帰ってくんなくて焦った。









壱馬「 …あれ、 玲於さんとAちゃん。」









…つーか壱馬いつのまにAちゃん呼びになってたんだ ？？









俺らには気付いてない2人。









「 玲於さん帰るんですか？ 」









玲於「 んーん A送りに来ただけ。」









「 うわ、やさし〜 」









玲於「 優しくねえよ、俺がやりたくてやってる事だし。」








玲於「 A俺に構ってくんねえし、 」









「 事務所行ったら絶対会ってるじゃないですか 〜」









玲於「 Aくるって聞いたら 俺が探してんの！」









「 そうだったんですか？ 可愛いなあ。笑」









玲於「 は？噛むよ 」






「 酔ったら噛む癖やめましょ、私すごい被害者。」






玲於「 はいはい。ほら、タクシー来たよ 」









「 ほんとだっ。」





「 玲於さんありがとうございました！ …じゃ！ 」









玲於「 ほんとは連れて帰りてーけど。」




玲於「 我慢するわ」








Aのおでこにキスをして



玲於「 おやすみ 」









「 もー…。おやすみなさい。笑 」









… なにこの空気感。




…なにこの苛立ち。






Aがのったタクシーを見送って 建物の中に再度入る玲於さん。









壱馬「 … 何すかね 今の 」









壱馬「 え …？ あの2人付き合ってんの？！ 」









『 すごいいい雰囲気だったよね、そうなのかな？ 』









動揺がバレないように平然を装ってこんな事言ったけど。



自分で言って 自分で傷ついてる。









壱馬「 だとしたらすげーショックなんですけど … 」









…うん 僕も。









まあそうだよね



モデル アイドル 女優

もたくさんいたこの集まりで浮いてないんだもん。A。







なんなら業界の人かと思っちゃうくらい見た目が綺麗で可愛いし なおかつ性格も良いから男が放っておかないよねー…。









あーでも


すげえ腹立つ。









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