高嶺の花 (ページ7)

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◎ タピオカページ7

壱馬 side

『んお待たせ。』

「おお！久し振り～！」

相変わらずハイテンションな奴。

ちなみに名前はもも。なんで別れたんだっけ、中学の時忘れたけど多分俺らは顔しか見てなかったんやろ。

もも「ブレザーいいね！うちの高校学ランだからさあ。」

『学ランもカッコいいやん』

もも「えーそうかなっ？壱馬が着たらなんでもカッコいいけどね！」

『それはどうも』

あーそうやコイツ人前でベタベタくっついてくるタイプの人種やったん忘れてた。

さっさと家行って済ませて帰りてえ(最低)。

もも「ねえ！！この辺に新しいタピオカ屋さん出来たんだよ？いこーよ！！」

『えー … 、タピオカ … 』

そんなに好きじゃない。嫌いでもねえけど。

もも「お願いお願いお願いっ。」

… 渋々そのタピオカ屋さんに行く事に。

こうやって断れないのが俺の悪い所かも。

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『ちょっとだけ混んでるな、』

もも「だね～、でもすぐだよ！」

仕方なく最後尾に並ぶ俺ら。

「え、え、どうしよう迷う。」

… なんだか聞き覚えのある声。

って思ったら

今イッチバン会いたくない人ナンバーワンの。

A先輩 …。

もも「あ、かずまと同じ制服だ～」

前の2人の事を言ったんだろうけど

その言葉に反応して

後ろを振り向く先輩。

今言う事じゃねえけどすげえ可愛いわ。

『 … ア』

「あ。 … またあったね」

『で、ですね』

いやふざけんなよもも。

するとA先輩の横にいた人もこっちを振り向いて、

A、知り合い？

と先輩に聞いてた。

あー見たことある、あれだ。

サッカー部のイケメンキャプテン、青山陸先輩。

「うん、知り合い。」

陸「なんか見たことあるかも！2年のイケメンくんだよね？」

『誰かと間違えてませんかねそれ』

陸「絶対そうだよ、だって顔カッコいいもん！」

もも「こんにちは～」

おきまりの笑顔で青山陸先輩とA先輩に挨拶してる。

「こんにちはー」

俺の顔をチラ、と見て

こういうのがタイプなのかあとでも言いたげな顔をしてる。先輩。

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