高嶺の花 (ページ31)

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◎ 帰宅ページ31

壱馬 side

北人「あーバイトだる。」

『ねみーー。家帰って寝よ』

翔吾「いい事ねえかなーー」

いつも通り3人で帰ろうとしてる最中。

玄関で靴を履き替えようとしてると

…ん？

「だから、大丈夫だって。私今日用事あるし」

樹「じゃあその用事終わるまで待ってる」

俺の大好きな人と2年のモテ男藤原樹が一緒に歩いてきてる。

何事よマジで。

「いやいや …あ、壱馬」

『ん、 A先輩。』

「おまたせ壱馬」

「ごめんね樹。今度ね」

藤原樹が明らかにハァ？みたいな顔してる。

…いやいや、こっちがハァ？ってかんじなんだけども。

『えっ A先輩どういう … 』

俺が喋ろうとしたら

俺の唇に人差し指を当てて、シーって。

A先輩に連れられて校門を出ると。

「ごめん～巻き込んだ」

『藤原樹がしつこかったから的な？流石モテる人は違いますね』

「ごめんって。」

「タピオカ奢るから許して」

『それ絶対自分が飲みたいだけっすよね！』

いーや、可愛いから。

「まあね」

・

「絶対抹茶ーー。」

『俺何にしよっかな』

「すごい前さあ、ここで会ったよね。陸といる時。」

なつかしー。

なんて言ってるA先輩。

『あー会いましたね。A先輩ってさ、見た目もっとしっかり者だと思ってたけど意外とテキトーだし自由人ですよね』

「それ褒めてないよね」

『褒めてないっす』

生意気だなー、って言いながらハイ、ってチョコのタピオカをくれる。

『ゴチです』

「いーえー。いつも抹茶ラテ買ってもらってるし」

「なんなら箱買いしてよ」

『俺の事抹茶ラテ買ってくれる人とか思ってますよね絶対。』

「うん。」

『キレそう。笑』

「タピオカ飲んで落ち着いて？ … なんか雨降りそう」

『ホンマや。』

・