高嶺の花 (ページ30)

今日:11 hit、昨日:9 hit、合計:171,746 hit

◎ 大胆ページ30

You side

‘ 俺の事好きかわかんないなら好きにさせるんで’

… って昼休みに言われて。

なんか凄い大胆だよねあの子。

萩花「なにぼけーーっとしてんの。」

萩花「あ、てか。川村くんになんて言われたの？告白？？？」

『んーーまあ、そんなかんじ。』

萩花「え、いつもなら五秒で振るのに。なんて答えたの？」

『告白っていうか、好きにさせるからって言われて。』

萩花「はぁ？！？めちゃくちゃかっこいいやん」

「どうしたらいいんだろ、」

陸「ね～～ヤダ～～Aに彼氏できんのヤダ。俺だけぼっちじゃん。」

萩花「うるさいな、陣くんなんか年中無休でぼっちやんか」

ちょっと。

いない人の悪口だけはやめよ。

陸「サミシイ～～」

「おだまり。」

‘ Aちゃーん ’

椅子に座ってる私に唐突にバックハグかましてきたのは絶対にアイツ。

「あのさあ急にそれするのやめてくれる？」

陸「つーかここ3年の教室だからね？！しれっと入ってきてるけど！樹。」

樹「いいじゃないっすかもう放課後で帰るだけなんだし」

樹「 Aちゃん一緒に帰ろ」

「ヤダ。遊ぶ女なんていっぱいいるでしょ」

樹「本命はAちゃんだけだって言ってんじゃん。」

萩花「樹くんもよくやるねーー。」

陸「もーーとりあえずAの事離して！凄い辛そうだから！」

「陸いい子だね」

むーーー、って拗ねた顔しながら私から離れた樹。

萩花「あたし今日デートだから帰るわ、じゃあね」

陸「俺もバイトー。」

陸と萩花はさっさと教室から出てった。

あの薄情者。

めんどくさいとすーぐ逃げるじゃん！

「わたしもかえる」

「 …ってわけで手離してくれる？」

樹「やだ一緒に帰るっていうまで離さない」

… いつからこんな面倒になったのコイツ。

「あ、猫だ」

樹「えっ？ …ちょ、あ！」

樹が気を抜いた隙にだっしゅで逃げる作戦。

・