高嶺の花 (ページ25)

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◎ いきなりページ25

You side

陣「んじゃそろそろ今日は終わりでいいかな」

よーし終わりだって

『帰ろっと』

陸「え早！帰る準備早すぎない？」

『一刻も早く帰りたいんだよね』

樹「 Aちゃん俺と帰ろ。」

樹はなんで私にちゃん付けなんだろう。

先輩なんだけどな？

陸「えーーー」

樹「だって家近いじゃん俺ら」

『 3人で帰ればいいじゃん』

… 2人して不満そうな顔するのやめてほしい。

ま、陸とは駅違うから途中でバイバイなんだけどね。

樹「ハァ Aちゃんと2人で帰りたかったです」

陸「はぁん？！」

『 … 途中で陸と別れるから結局2人だけどね』

イェーイ、っていってる樹。

うるさいな、本当に。

『 …あやばい教室に携帯忘れた』

『ごめん先帰ってていいよ』

校門出てすぐのところで気づいたから良かった。

陸「え、待ってるわ」

優しいな陸。

あ～～多分あの委員会の教室だなあ。

つーいた、って思ったら中に人いるっぽくて話してる声が聞こえた。

“ 好きなんだよね ”

“ 私と付き合ってくださいっ ”

女の子の声が聞こえて。

バットタイミングすぎて普通に入りづらい。

これ今入ったら絶対ダメだよね。でも陸待ってるから早く携帯取りたいな。

チラ、って覗いてみたら壱馬と女の子だった。

モテモテじゃん。

告白盗み聞きとか趣味悪すぎるからそこ離れようとしたんだけどガラガラ、って勢いよくドアが空いて教室から女の子が走って出てきた。

まあ私に気付いてないから良かったんだけど

あんまり良くない結果のような気がするよね。

壱馬「 …A先輩。」

『 …はい』

気づかれてるじゃん私いるの。

『ごめんなんか。携帯取りに来ただけなんだけどタイミング悪すぎて。』

壱馬「別にいいっすよ」

壱馬「この携帯先輩のだったんだ」

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