高嶺の花

◎ 心配 ページ21

壱馬 side









「 … 」









俺の肩に頭を乗せて



隣で思いっきり寝てるこの人。









やーべえ 、マジで可愛い。









近くで見てもこんなに肌綺麗だし 鼻も高いし


まつげも長いし 、



こんな姿 見せられたら期待しちゃうのわかってんのかな？









… わかってねえだろうな きっと。









なんか 倉庫の外が騒がしいなと思ってたら


ガラガラ 、と扉が開いて。









先生と 色んな人がいて。







『 先輩 、 扉開きましたよ 。起きてください』









「 ん … 、 」







陸「 A ！ ケガとかない？大丈夫？！ 」









「 あ、 陸。 おはよ。」






「 あーこんなとこで寝てたら体痛い 」









陣「 もーーマジで心配したわあ … 」









陸「 壱馬くんは？ 大丈夫？ 」







陸「 Aにブレザー貸してくれてありがとうね。」





『 あ、俺は大丈夫っすよ 』







こういうとこ。



俺の事も心配していい人ぶってんなよ 、 彼氏ヅラ？









「 かずまありがとうね 」









A先輩からのありがとうだけで良い。









「 よいしょっと。」









樹「 A先輩 ！ 」









「 うわめんどくさいの来た 」









樹「 大丈夫？ 俺すげえ心配したんだけど 」









樹「 えっ冷てえよ 。」









「 大丈夫。 全然大丈夫だしむしろ寝てただけだから。」









アイツが先輩の両頬に手添えながら 話してんの。









何 、先輩の何なの。









「 樹 、離して ？ 」









樹「 むり離したくない可愛い。」









「 りーーーくーーー。 」









陸「 樹くんやめて離して！Aから離れて！ 」









樹「 番犬っすかマジで 」









「 私のわんころです。 りくかえろー 」









陸「 番犬ではねえから ！ 」









陸「 ま、帰ろっか。 Aほぼ何もしてねえけど。」









「 仕方ないじゃん閉じ込められてたんだし 」









「 かずま 、じゃあね 」









・

◎ 頼みごと→←◎ 閉じ込め

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す