高嶺の花 (ページ14)

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◎ 久しぶりのページ14

壱馬 side

そういえば最近屋上行ってねえな。

って急に思いついて

A先輩がいたらいいな、と思いながら向かう屋上。

ガチャ、

あいてる。

『、先輩。』

後ろ姿で誰かわかる。

「あ。」

と俺の顔を見て

そのあと自分の手の甲を見て

「かずま。」

なんか、A先輩が俺の名前呼ぶとひらがなに聞こえる。

柔らかいっていうか。なんつーか。

『覚えました？そろそろ』

「まあね、多分覚えたよ。」

『 A先輩。彼氏いるんですか？』

「急に？」

「 … いないけど。」

『いや聞いてみただけっす。いそうだなって思ってたんで。』

「壱馬は？前彼女と歩いてなかった？」

… タピオカの時か。

そんな事よりふいに名前を呼んでくれた事が嬉しくてニヤけを抑えようと必死な俺。

『あれ友達です。』

「 …ふーん」

興味ねえのかよ！！！

「よく見たら綺麗な顔してるね。」

急にまじまじと顔を見つめられる。

そういうのやってねーから、普通に照れるからやめてほしい。

『俺の顔タイプですか？』

「いや別に。」

な！ん！だ！よ！

「別にっていうか、好きなタイプとかよくわかんないし」

『えーほら芸能人でいうと誰がタイプとか、ないんすか』

「んー。 … 抹茶食べたいな」

『急に？！？！いま抹茶の話してました？！』

マイペースというか自由というか。

『つーか先輩抹茶好きですよね。』

「すきだよ」

アッやべえ

なんかキュンと来た。

「長谷川慎、って知ってる？」

『え、知ってますよ。つーか後輩です』

俺の1番仲良しの後輩。

『え、なになになんすか。』

「いま思い出した、あの顔タイプ。」

MAKOTO～～～～～～～

まさかの慎かよ、オイ。

『へ、へぇ … ああいうのがタイプなんすか』

「 1年に見えないよね。なんなら壱馬のほうが年下に見えるかも」

『馬鹿にしてます？それ』

「んーん？別に」

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