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いつものゆったりと始める演出めいた態度はどこへやら、性急にシャルナークを引っ張っていく。
こちらの話を半分も聞けない様子のヒソカに 彼は黙って従った。
「ここ。外から覗いてみてくれ♧」
開けっぱなしの部屋の前へ誘導されたものの、異変はまだ感じられない。
「へ? 普通の部屋じゃん」
「じゃあ入って◇」
「ヤバいことになんないよね?」
「ある意味ではヤバい♤」
マジかという顔になってしまうが、調べたい・頼むとの内容から罠ではないだろう。罠なら自宅に着いたときに発動するのが妥当だ。
「ヤバいって、どんな…………、!!」
部屋に足を踏み入れたシャルナークは突如としてAのことを思い出した。
藤たにへのコネを作ったこと、プライベートでも会いたいと思うほどになっていたこと。全て忘れるのはあり得ないボリュームの記憶だ。
「思い出したよ……藤谷A。クラブ藤たに のえろかわドSホステス。彼女の念能力も覚えてる」
“思い出した”と“覚えている”、口に出してシャルナークは奇妙な言葉使いだと思ったがヒソカも同じ体験をしていたようだった。
えろかわとの戯れた言葉選びから、Aのキャラクターの機微も理解していると伺える。
「そう。店もあるのになぜか記憶から消えていた♧」
「なんで……」
「それを知りたい。色々あるけど、一番は なんでAがここまでしたのか◇」
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ルイ(プロフ) - mooさん» 通知がすごすぎてコメントに気付きませんでした🙏🏻複数作品お読み頂き&コメントもありがとうございます!楽しんで頂けたなら嬉しいです! (2023年5月9日 12時) (レス) id: 1984ade8f5 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 面白かったです! (2023年5月9日 4時) (レス) @page45 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルイ | 作成日時:2022年4月19日 17時