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人間誰しもいつかは死ぬのに、それに付随する悲しみを消し去りたかったらしい。
すっかり忘れてしまえば悲しむこともない……彼女は変なところでチャレンジャーだ。
命が尽きること、それによって湧き上がる感情に干渉しようとして、人の領域を超えた能力を欲したのだ。
「こんなことで人間やめなくて良いって」
はぁーっ、と四人分のため息が聞こえる。
こちらへの敵意なんて全くないのに、界隈を震撼させたどころか世界を1/4ほど移動して探し回ることになり 広範囲を巻き込んだ。
一人の女性が悲しみから逃れたくてやったことだと、話に聞いただけでは誰も信じないだろう。
ところでさっきからヒソカがドス黒くて無言で怖い。男たちはあえて見ないようにしていた。
「A……ちょっとツラ貸しなよ♧」
二人でゆっくりお話ししようね♡ 声色は明るいが顔は全然笑っていない。
「はい……」
ご冥福をお祈りします、といった雰囲気でイルミ、シャルナーク、クロロの三人は店を後にした。
もっと聞きたいことはあるけれど、ヒソカの心情を思えば二人だけで話すことは多いだろう。
ちょっと張っていれば珍しいヒソカの大声が聞けるかも、そんな野次馬してみたい気持ちになるあたり 全員がホッとしていることを実感する。
藤たには営業時間以外オートロックだ。閉まる扉が施錠される音が小さく聞こえた。
「A……アナタって、面白いけど手が焼ける◇」
isn’t it? という調子の彼の態度に思わず「あ……付加疑問文……」と動揺しすぎて要らんところを拾ってしまう。
Aがバグっている、いい気味だ。ヒソカはざまぁという言葉のニュアンスを理解した気持ちになった。
掘り起こした直後の彼女はぐったりとしていたので 肝が冷えたことを思い出す。
見つけたとして、死亡していることを確認するだけ……探し回った結果そうであればとても残酷だ。
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ルイ(プロフ) - mooさん» 通知がすごすぎてコメントに気付きませんでした🙏🏻複数作品お読み頂き&コメントもありがとうございます！楽しんで頂けたなら嬉しいです！ (2023年5月9日 12時) (
レス) id: 1984ade8f5 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 面白かったです！ (2023年5月9日 4時) (レス) @page45 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルイ | 作成日時：2022年4月19日 17時
