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そう言って筆記用具を取り出す。
Aの容姿など身体的特徴、念能力、好んで身に着けていたブランドをアイザックが紙に筆記した。
「おいモラウ、読めるか?」
反ミームは、記録が文字として認識できない・認識したがすぐに忘れるなど程度がある。Aがいたころの名刺や葉書は読めるが、新しく記録したものがどうかはまだ検証されていなかった。
「……読めます」
モラウは記載内容を読んだ後、若者二人の方を向く。
そして「……視界から外れた直後に忘れるってことも、現時点でありませんね」とつけ加えた。
ヒソカとイルミも同じ作業をした。
それぞれ、アイザックの筆記の下にAの情報を書き加える。
ロングヘア、結構せっかちで歩くのは早い、血液のまとめ買い割引はしない、カルピスはいつも濃く作ってしまう……。
これらは統一感があり、やはり忘れていただけで記憶自体はきれいに思い出された。
「では、自宅に行ったときに またこのノートを読めるかも確認しよう」
会話中も、ヒソカは「Aに似てんなぁ、ちょっと個性的で派手なところが」などと話しかけられていたが、全体的にしょんぼりしている。
三人はいたたまれない気持ちになったが 彼を元気づけてやる案は浮かばなかった。
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ルイ(プロフ) - mooさん» 通知がすごすぎてコメントに気付きませんでした🙏🏻複数作品お読み頂き&コメントもありがとうございます!楽しんで頂けたなら嬉しいです! (2023年5月9日 12時) (レス) id: 1984ade8f5 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 面白かったです! (2023年5月9日 4時) (レス) @page45 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルイ | 作成日時:2022年4月19日 17時