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71:簪を ページ23

「(直接会って見たかったなぁ)」


次々に呟かれる同業からの報告、しかも写真付き

みんなは見れてるのに、俺だけ我慢しなきゃいけない感じ


「(近くのスタジオには居るみたいだけど...)」


向かう時間はないかなぁ、もしかしたら...と唸っては同じ結論に戻る



会いたいのに会えない



その写真たちを眺めて我慢した、それしか出来ない

今の収録が終われば直ぐに撮影が待ってる

挟んでいる休憩はあるものの向かうには少ない時間だ


「チェックオッケーです!お疲れ様でした」

「ありがとうございました」









移動途中でふと見かけた(かんざし)屋が目にとまる

こういったお店は普段行く機会はないが、

彼女のことを考えていたせいか目立って見えた



買うかどうかも決めてはいなかったが足を踏み入れる

普段使い出来そうなトンボ玉から着物を着る際に使うであろうものまで

正直どれが良いのか、というより彼女に似合うのはどれか、

ひたすら簪と睨めっこする


「ぁ...、これ良いかも」









「Aちゃん、はいこれ」

『ぇ、私にですか?』

「そう、似合うと思って」


開けていいよと伝え、中身を見る瞬間まで俺もドキドキしてる

絶対、好きだと思う、色もトンボ玉に描かれた柄も、揺れるチャームも

分かっていても少し緊張している自分がいた


『有難うございます...!』

「っ、良かった〜!気に入ってくれて」


私の好みだらけだ...、と言うA


やっぱり

この間着てた羽織りにも合うと思う

普段付けても似合う、現に今簪を手にとって少し掲げ眺めている彼女

角度を変えて見れば揺れるチャームも色も相俟って綺麗に目に映る

付けてあげると彼女の手から取っていざ



俺簪の刺し方なんてわっかんねぇ、墓穴掘った

下からふふっと声が聞こえ、俺の手から簪が消える


「似合ってる、羽織りとそれ付けた姿見たいわ」

『...ぁ、あれは鬼滅の収録と気分で偶々着てたんですよ』

「...でも俺見れてな〜い」

『私服で羽織ってる洋服と違うだけなのに_』

「海さーん今度撮っておいて下さい!」

『あ』








.









江口拓也@egutakuya

後輩に簪買ったらめっちゃ喜んでくれた、似合う〜!





@___
えぐふじ〜!!😭
絶対高いじゃん


@___
あぁぁ財布ガバガバお兄さんがまた


@___
貢いでんねぇ!w


@___
藤ちゃんチーク塗らない派なのでこれ照れてますね

|
@___
ファンの解析が凄い

72:藤色親しみ処_初回→←70:廊下で



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作者名:yuo | 作成日時:2022年6月26日 13時

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