双子なのに。【黄青】

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るぅとside


恐る恐る出てみると、そこには野原が広がっていた。



る｢きれい、｣


空を舞う蝶々、蜜を集めている蜜蜂。


空の中にちょこちょこある白い雲。



自然と笑みがこぼれる。



ころちゃんにも見せたかったなぁ。




しばらく一本道を歩いていくと、赤髪と桃髪の青年がいた。



二人ともしゃがんでいて、何やら楽しそうに話している。



じーっと二人の事を見ていると、彼等は視線を感じたらしく、こっちに振り向いた。




｢君、誰？｣



｢？？｣



る｢え…、あ、僕、るぅとって言うの｣



｢へー！なんか聞いたことある名前だな｣



｢さとちゃん知ってるの、？｣



さ｢いや？なんか、記憶にあるだけ｣



｢さとちゃんの記憶に残るって相当だよ｣



さ｢はぁ？｣



｢だってさとちゃん、仲が良い人か興味あるものしか記憶に残んないじゃん｣



さ｢酷くね？｣



会話に、入っていけない…。



そんな僕の心を読み取ったのか、赤髪の青年がこちらに顔を向けた。




うわぁ、顔整ってる。



犬耳、生えてる。


あれ、尻尾も。



さ｢で、えっとるぅと、｣


｢え、あっ、はいっ｣



あり、このさとちゃんとか言う人も猫耳生えてる。


あ、尻尾も。



凄いな、




さ｢俺はさとみ、でこっちが、｣



｢莉犬です！よろしくね！｣




る｢はいっ！！｣




冒険はやっぱり楽しい。









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