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噂の少年  主人公side by氷華 ページ10

「あ、言い忘れてた」


授業中、ビリーが話しかけて来た。

授業聞かなくていいのかよ、と思いつつ、耳を傾ける。


「この学園に「クレハ」って奴がいるんだが・・・悪いことは言わない、奴に近づくな」

「・・・何故だ?」


クレハって・・・あの時斉藤といた奴だよな?

確かに不気味で、ムカツクやつだったが。


「あいつは危険だ。この学園で最恐と呼ばれてる。死にたくなければ関わるな」

「大げさな」

「大げさなんかじゃない。・・・それに噂だが、禁断の術を使えるって聞いた事がある」


あ・・・確か人の体を変える事が出来るって術だな。

――そうは見えないぞ。


「あいつと話した事あるが、そんな術使えるようには見えないぞ」


まあ、ムカツク奴だったが。

本当にムカツク奴だったけどな。

・・・大事な事なので2回言いました。


「お前、話した事あんの?」

「ああ・・・色々とあってな」

「ふーん」


ビリーは興味なさそうに呟いた。

お前が聞いて来たんだろ。

そう思ったが、口にはしなかった。


休み時間、クラスメイトに「クレハ」という奴の事を聞いた。

すると皆は顔を真っ青にして「近づかない方が良い」という。

そんなに恐ろしい奴だったのか?


そんなふうには見えないが。

まあ燃やす発言は流石に吃驚したが・・・魔法使いなら普通じゃないのか?

まだ分からない事ばっかりだ。


――ボクの事が気になる?――


席に着いてると、クレハの声が頭に響いた。

・・・これも魔法なのか。


――ねえねえ、気になる?気になっちゃう?――


うるせえ・・・、耳を塞いでも効果なし。


――まあ、気になったところで、教えないけどね――


じゃあ何で聞いたんだ。

こめかみに青筋を立てながら聞く。


――ただの気まぐれ――


何だそれ・・・。

呆れたように呟くと、クレハの声は消えた。



「今のは何だったんだ・・・」


俺の呟きはクラスメイトの話声で掻き消された。

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蜻蛉 - 待ってたんですよ!いつか、必ずやってくると信じて! (2014年3月27日 10時) (レス) id: cd457c766f (このIDを非表示/違反報告)
M - 一日に一回ほど更新しますね (2013年11月27日 15時) (レス) id: 42ab2cfbdd (このIDを非表示/違反報告)
ハミング - 面白いです!  私も魔法使いになりたいな〜! (2013年11月25日 16時) (レス) id: 2f0347a200 (このIDを非表示/違反報告)
蜻蛉(大) - ホントに面白い。 魔法大会がどうなるかも気になります! (2013年11月23日 12時) (レス) id: c3317c974f (このIDを非表示/違反報告)
蜻蛉(大) - 続きが気になります! (2013年11月17日 14時) (レス) id: c3317c974f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チーム電子 | 作成日時:2013年11月16日 17時

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