Locus of Magic 〜 魔法に導かれたもの 〜

恨み ページ39

審判「今日の試合はここまで!続きは明日行います!」

そろそろ今日の分の大会は終わったようだ。この大会は6時になったら強制終了されるらしい。

それによって試合中の奴は明日また再試合を行う事になる。俺の場合その試合が終わった後に
3回戦が始まる、正直言って運が悪い。

試合再開は12時丁度に始まる、その頃は多分俺は屋台で飯を食っているだろう。

取り敢えず今日は寮に帰って飯を食いながら寝よう、そうしよう。

俺は会場を出てそのまま寮に帰ろうとした、ところが

?「待ちなさい、(人１)!」

後ろから声をかけられた、誰だ?

後ろを振り向いたらいきなり風の気弾を放って来た。

とっさに結界を貼ったが何なんだ?

(人１)「何すんだよ、俺何かしたか?」

?「ええ、貴方が屋台の食べ物全部食べたせいで私は何一つも食べられなかったじゃない!」

成る程、食べ物の恨みか。

(人１)「ああ、屋台のご飯美味かったぞ。明日もまた食うつもりだけど。」

?「そんなことさせない!貴方が屋台に行ったら絶対閉まってるから食べられないわよ!」

(人１)「そんな事言っても腹が減ってるんだからしょうがないだろ?」

?「どこの世界に腹が減って屋台の食べ物を全部食べる人がいるのよ!」

(人１)「そんなの何処を探したっていないだろ?」

?「私の目の前に居るけどね、貴方よ貴方!私と勝負しなさい。私が勝ったら
これからは屋台の食べ物を食べない事、いいね!」

(人１)「じゃあ俺が勝ったら全部食っても良いのか?」

?「全部はダメ!屋台の品は1人1品だけよ!」

めんどくさいな、取り敢えずさっさと片付けて寮で飯食おう。

俺は木刀を手に取り、一回きりの集中技を相手に放った。

当然女はこの攻撃を避けられず見事にノックダウンした、弱いな。

倒した後、この女の後ろから2人の女性が走って来た。

あれは確か...浅村と誰だっけ?

(人２)「あ、京花!大丈夫?しっかりして!」

(人１)「腹に攻撃を受けて気絶してるだけだから大丈夫だぞ。」

そう言うと浅村は

(人２)「貴方、女性に暴力を振るうってどういうこと?」

めっちゃ怒っているな、取り敢えず弁解しとこう。

(人１)「後ろから風の気弾を打ち込む方がどうかしてるぞ?てか勝負を挑んで来たのは
その女の方だ、俺は一切悪くない。」

(人２)「それでも貴方の方が良くない!」

理不尽だ、俺が悪者になってる。ここは身を引いた方が良いな。

そう思い立ち、俺は直ぐさま逃げ出した。
後ろから"待ちなさい!”と言うが待てって言って待つ奴が居るか。

災難→←その頃

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す